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建通新聞社
2013/05/16

【大阪】近畿地方整備局 2013年度予算を公表

国土交通省近畿地方整備局は、総額約9069億円(前年度比12%増)の2013年度予算を発表した。内訳は直轄事業が約2883億円(同2%減)、補助・交付金事業が約6186億円(19%増)。阪神港国際コンテナ戦略港湾機能強化に約81億円、紀北東道路の整備に50億円、紀伊半島での河道閉塞(へいそく)などに起因する土砂災害への対応に約71億円を投入する。
 直轄の事業別内訳は、治水関係約676億円、道路関係約1737億円、港湾関係約282億円、その他約188億円。
 治水関係を見ると、11年台風12号災害で生じた河道閉塞箇所、大規模土砂災害箇所、那智川の土石流被害箇所において砂防堰堤(えんてい)の設置、排土などを継続。熊野川河川激特事業は約43億円で河道掘削・築堤を、由良川土地利用一体型水防災事業は約52億円で輪中堤整備や宅地嵩上げを行う。
 天ケ瀬ダム再開発はトンネル式放流設備工事に約55億円を充当。足羽川ダムは約37億円で用地補償などを進める。大戸川ダムの付け替え道路は約15億円で整備。このほか加古川で滝野地区の河道掘削、円山川で中郷遊水地の整備に着手する。
 道路関係では、新宮紀宝道路2・4`、五條新宮道路(風屋川津・宇宮原工区)6・7`、寺田拡幅2・1`を新規事業化。それぞれ事業費5000万円を計上した。
 高規格幹線道路は、近畿自動車道紀勢線(田辺〜すさみ)、丹波綾部道路の整備を促進するほか、永平寺大野道路に約52億円を盛り込み工事と用地買収を実施。紀北東道路の紀北かつらぎ〜打田間12・9`は13年度中の開通を目指す。
 港湾関係では、神戸港六甲アイランド地区と大阪港夢洲地区で既存岸壁の延伸、増深改良などを実施。京都舞鶴港の前島地区では約5億円を充て、水深9bに増深改良する。和歌山下津港海岸(海南地区)の津波対策は約19億円で、防波堤や水門の整備を進めていく。
 営繕関係は、和歌山県警察学校耐震改修など官庁施設の地震・津波対策に約31億円を充てる。
 公園関係は約39億円で、国営飛鳥・平城宮跡歴史公園に約22億円、国営明石海峡公園に約11億円、淀川河川公園に約6億円を配分する。