本紙調査によると2013年4月の静岡県内の公共工事契約高は436件で、総額が102億1893万円となった。前年同月に比べ件数は6・8%減少したが、金額では46億1000万円、82・4%増加した。国、県、市町のいずれも契約額が前年同月を上回った中で、県が292・7%増の24億4659万円と4倍近くの金額となった。これは、国の大型補正予算、それに伴う県、市町の12年度2月補正予算で事業化した案件が、4月以降も切れ目なく執行されたことを反映したとみられる。(詳細を月刊建設データ5月号に掲載)。
4月の1件1億円以上の工事は、掛川市発注の「スポーツ施設整備事業(明許繰越)(仮称)南部体育館建築主体工事」の6億3000万円、三島市発注の「伊豆島田浄水場耐震性配水池築造(第2期)工事」の5億3000万円、函南町発注の「東小学校大規模改修工事(1棟・5棟)」の3億6100万円など24件で総額51億9000万円となった。5億円以上が2件、3億円台が2件、2億円台が5件、1億円台が15件。
<県関係>
県関係は、件数が131件で前年同月と比べ20・2%増、金額が24億4659万円で同292・7%増となった。
発注機関別の契約金額では、袋井土木の17件、6億7185万円がトップ。下田土木の21件・6億1218万円、中部農林の15件・2億5478万円が続いた。1件1億円以上の工事は1件で、契約額は1億2585万円だった。
<市町関係>
市町関係を見ると、件数が前年同月比4・9%減の272件、金額が同73%増の45億9081万円だった。
契約金額が最も多かったのは掛川市の28件・13億9747万円。次いで函南町の19件・7億5355万円、三島市の8件・5億7133万円、磐田市の16件・3億5027万円の順となっている。
1件1億円以上の工事は9件で、総額24億2700万円だった。
<国関係等>
国関係等の契約は33件で31億8153万円となり、前年同月と比べ件数が54・8%減、金額が36・9%増となった。
発注機関別の発注額上位は、トップが国交省静岡国道の12件・14億6066万円で、国交省富士砂防の8件・11億1778万円、国交省中部地方整備局の1件・2億7780万円が続いた。
1件1億円以上の工事は15件で、総額26億3721万円。
(2013/5/15)
建通新聞社 静岡支社