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建通新聞社四国
2013/05/17

【徳島】小松島に大規模メガソーラー

 日本製紙(東京都千代田区神田駿河台4ノ6、芳賀義雄社長)と三菱商事(東京都千代田区丸の内2ノ3ノ1、小林健社長)は合同で、小松島市内にある日本製紙小松島工場跡地内に大規模なメガソーラーを建設する。今秋にも着工、2014年後半に発電を開始する計画だ。発電容量は約16メガhで、完成すれば四国最大規模になる。
 小松島市豊浦町1にある旧日本製紙小松島工場の敷地約100fのうち、3ブロック約25fを活用して、約21メガh(太陽光モジュール容量)の発電規模の太陽光発電施設を整備する。ことし3月には、日本製紙と三菱商事の共同出資による特別目的会社(SPC)「日本メガソーラー小松島合同会社」(所在地―旧日本製紙小松島工場内)を立ち上げており、同社が事業の推進と運営に当たる。投資規模は約65億円。
 今秋に設備建設に着手し、国の再生可能エネルギー固定買取価格制度(FIT)を活用して14年後半から四国電力への売電を開始する。一般家庭約6000世帯分に当たる電力(発電容量16メガh)を20年間供給する計画で、年約8億円の売上げを見込んでいる。なお、施工者については現時点で未定としており、今後SPC内で検討することにしている。
 日本製紙によると、これまで工場の発電設備を活用した外部への電力供給の実績はあるが、メガソーラーによる発電・売電事業への参入は今回が初めてという。また、三菱商事は今回の事業で国内では8例目の実績となり、愛知県内の事業に次いで2番目の規模となる施設を手掛けることになる。
 両社によれば、小松島市は国内でも年間を通じて日照量の多い地域とし、日本製紙の資産と技術力に加え、三菱商事がこれまで蓄積した海外でのIPP事業のノウハウを生かし、四国最大規模のメガソーラープロジェクトとして事業を推進していく方針。また、日本製紙では、この事業を皮切りに、今後も培った運営技術や保有する経営資源を有効活用してエネルギー事業の開発にも力を入れていく考えだ。