2012年度の県内官公庁発注状況は、工事関係で土木が7444件、1885億円余、建築が1059件、555億円余、設備が2468件、508億円余となり、前年度と比べて金額では建築、土木が増加した一方で、設備が20・5%減と大幅にダウンした。建設関連業務委託は5156件、283億円余。総計は1万6127件、発注額3232億8080万円(3・4%増)となり、2年続いた減少が増加に転じた。本誌調査による12年度の県内官公庁が発注した工事、建設関連業務の集計結果(13年4月18日までの公表分を集計)で分かった。(詳細を月刊建設データ5月号に掲載)
発注機関別では、静岡県関係が件数6811件(前年度比8・2%増)で、金額が1045億1502万円、2・4%増、市町関係は件数8245件(3・1%減)で、金額が1391億6929万円、2・9%減、国・公団関係は件数1071件(21・0%増)で、金額が795億9649万円、18・3%増を示した。国・公団関係の伸びが全体を押し上げた形となった。国土交通省中部地方整備局が進める三遠南信自動車道、伊豆縦貫自動車道の進展があり、佐久間道路と天城北道路のトンネル工事3件、約104億円の発注が反映されているものとなった。
受注実績を企業別に見ると、県東部農林事務所発注の「障害防止(治山治水)東富士地区抜川調節池工事」を受注した大成・西武・佐々木JVが43億1170万円でトップ。2位が国土交通省中部地方整備局発注の「佐久間道路東栄地区第1トンネル新設」など3件、41億1288万円を受注した西松建設、3位が県交通基盤部都市局公園緑地課発注の「草薙総合運動場体育館建築」を37億4900万円で受注した鹿島・木内・鈴与JVだった。
県内企業のトップは、静和工業(静岡市)の59件、33億7172万円で、鈴与建設(静岡市)の38件、29億5615万円、平井工業(静岡市)の25件、29億2189万円と続いた。11年度累計では受注額20億円以上が8社であったが、12年度累計ではトップ10全てが上回った。
(2013/5/13)
建通新聞社 静岡支社