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建通新聞社
2013/05/13

【大阪】安威川ダム本体7月にもWTO公告

大阪府安威川ダム建設事務所は、2013年度に31億5000万円を投入し、ダム本体工、左岸道路築造工など工事8件と、関連する調査設計業務15件を5月から順次、発注する予定だ。中でもダム本体工事はWTO案件として、早ければ7月に公告。14年2月議会に契約議案を諮るスケジュールを組んでいる。
 安威川ダムの堤体は、土や岩石で盛り立てる中央コア型ロックフィル形式を採用。高さは76・5b(長さ337・5b)。体積は222・5万立方bとなる。
 契約後、来春から仮設工に着手し、完了次第、山切りや基礎掘削工を進め、本体工事に入っていく。洪水吐き工延長約330bも一括して契約する。詳細設計はニュージェック(大阪市北区)が担当。
 左岸道路は、ダム湖の東側を南北に通す総延長3300bの幅員7b道路。区間中には11橋を架設する予定。ダム湖西側を南北に走る府道茨木亀岡線(10年9月完成済み)とともにダム湖周回道路の一翼を担うもので、北端は茨木亀岡線の車作橋東詰め、南端は同線・桑原大橋南詰めとなる。
 工事は南北両側から順次発注しており、これまでに北端からの延長800b区間が完成。13年度はさらに、安威工区1件、生保工区2件の工事3件を予定。5〜9月に順次、実績申告型により公告する。全て橋梁下部工となっている。
 このほか大岩地区基盤整備工事とあさご谷擁壁等築造工事は5〜6月、道路整備工事(車作地区)は7月、大岩川付替工事は10月にも公告する。
 安威川ダムは、1967年7月の北摂豪雨を契機に計画。100年に1回の大雨に対応するよう、河川改修と総貯水容量1800万立方bのダムによる治水を目的に2020年度の完成を目指す。
 関連事業の代替地整備や茨木亀岡線付け替え整備はすでに完了。ダム湖の真ん中を東西に橋梁でつなぐ湖面道路については、事業化するかどうかも含め今後の検討としている。