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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/09

【群馬】甘楽町は15年度からPA〜金井小幡線間を整備

 甘楽町は、2015年度から19年度までの5カ年で、甘楽PA〜一般県道金井小幡線間にL1q弱の町道を整備していることが分かった。本紙の取材で初めて明らかになった。甘楽PAが将来的にスマートICとして利用されることを見越して高規格の町道を整備し、織田信長の血脈を引き継ぐ織田氏の城下町として栄え、当時の面影を偲ばせる史跡も残る小幡地区までのアクセス機能を強化する。総事業費は10億円以上を見込んでおり、順調なら15年度から道路詳細設計に着手となりそうだ。県による一般県道金井高崎線改良事業と協調して甘楽PA〜金井小幡線間の町道を整備することで、小幡地域への誘客を促進させ、地域活性化につなげていく。

 新たに甘楽PA〜金井小幡線間に整備する町道の延長は1q弱。両側歩道を設けることで計画しており、幅員は少なくとも11m以上となる。
 町は現在、甘楽PAのスマートIC化計画も進めており、実現すれば多くの観光客の来訪が予想される。こうした状況をとらえ、甘楽PA〜金井小幡線間に高規格の町道を通すことで小幡方面へアクセス機能を強化し、観光振興、地域振興へとつなげていきたい考えだ。
 すでに金井小幡線は県によって整備済みで広い幅員が確保されている。町が進める国道254号バイパスと金井高崎線を結ぶ町道遠出居7号線L530mの新設についても、本年度の工事をもって完了となる計画で、本年度分の工事を7〜8月ごろにも発注する。
 今後は国道254号と同バイパス間の金井高崎線の整備が県によって計画されている。県事業のほか、物産センター南を通る町道久保・下夕町線、さらには同線の続きとなる(仮称)町道金山・久保線の整備などと協調して甘楽PA〜金井小幡線間の町道整備を行うことで、甘楽PAから小幡方面への広域的で強力なアクセス機能を実現させる。
 町では10年度から14年度までの5カ年を期間とし、社会資本総合整備計画を進めており、来訪者の回遊性を高めるための交通・交流拠点整備や国道254号バイパスとのアクセス機能を強化するための道路整備などを進めており、遠出居7号線の整備もその一環。道路整備以外に3期計画で150区画(約10万u)の住宅団地造成も進めており、最初の50区画が14年6月ごろにも売り出される見通しとなっている。ヌカベによる新工場建設が始まるなど企業誘致の成果も出てきている。現在の社会資本総合整備計画が完了する15年度から5カ年計画で甘楽PA〜金井小幡線間の町道整備などを行うことで、切れ目ない社会資本整備が続いていくこととなりそうだ。
 小幡方面への誘客を図る一連の整備について町担当者は「小幡まで人を誘導できれば、天引地区や金井地区など、その途中も必ず潤う」と話している。