建通新聞社
2013/05/08
【大阪】吹田高野台住宅整備へPFI実施方針公表
大阪府住宅まちづくり部は、府営吹田高野台住宅(1丁目)民活プロジェクトについて、実施方針を公表した。老朽化した千里高野台住宅をPFI方式で建て替えるもので、計画戸数は330戸。8月中旬に事業者の募集(入札公告)を開始し、12月下旬に事業者を決定。2014年2月議会で承認を得て着工する予定だ。
計画では同住宅西ブロックにある既存13棟を2工区に分け建て替える。第1工区が168戸、第2工区が162戸となる。住宅の集約・高層化により活用地を生み出し、吹田市と調整しながら、地域の活性化につながる多様な住宅や施設の導入を図る。
第1工区は既存7〜11号棟を含む敷地南東の範囲。新住棟の高さは45b以下(14階以下)、集会所1カ所(150平方b)の整備を想定。既存住棟については事業契約締結後早期に撤去する。
第2工区は既存1号棟と13号棟、2号棟の一部を含む敷地北西の範囲。新住棟の高さは45b以下(14階以下)と31b以下(10階以下)を想定している。
活用用地については、既存3〜6号棟と2号棟の一部を含む敷地北東の範囲を予定。導入施設は高さ31b以下(10階以下)とし、商業施設を禁止するほか、緑地面積30%以上確保するなどの条件を設定している。
このほか、敷地内を南北に抜ける幅員2b以上の歩道と敷地内の中央付近から北東に抜ける歩道(幅員2b以上)の整備も求める。
千里高野台住宅は吹田市高野台1〜4丁目で高野公園の周辺に位置(建て替え住棟は公園西側)。対象敷地面積は約3・2fで、第1種中高層住居専用地域。容積率は150%、建ぺい率は50%(千里ニュータウンまちづくり指針に規定)。既存13棟は中層耐火5階建て、283戸。1962年度に建設。住戸面積は約56〜61平方b、住戸タイプは3K〜3DKとなっている。
PFIのアドバイザー業務は、みずほ総合研究所が担当。