日本工業経済新聞社(茨城)
2013/05/03
【茨城】就任インタビュー 渡辺学都市局長
1990年(平成2年)に建設省へ入省。以降、本省のほか、鳥取、福岡など全国各地の出先事務所も経験。「今回で住む場所は12カ所目」と、気さくに話す。東京国道事務所長を経て、県土木部都市局長に起用された。
「地域に密着し、さまざまな人とつながりながら、それぞれのまちに具体的な成果が上がるよう努力してまいりたい」と、物腰柔らかな口調で抱負。その実現に向け、安全なまちづくり、元気なまちづくり、被災者支援の3点を念頭に取り組む。
まず安全なまちづくりに向けて、「公園の防災機能強化や建築物の耐震化などを行いたい」。具体には、県営都市公園22公園のうち地域防災計画に位置付けされた10公園で、耐震性貯水槽や非常用照明などの防災機能を強化するほか、耐震改修促進計画に基づき2015年までに県有施設の耐震化率100%を目指す。
次に、ここ数年の景気低迷で、地域経済も落ち込んでいることから、これを打開するため、「インター周辺の開発支援や、企業誘致などでポテンシャルアップを図る」と、元気なまちづくりを意識。
特に、圏央道の周辺開発へ積極的な支援を図るほか、阿見吉原土地区画整理事業では『あみプレミアム・アウトレット』の集客力を活かした戦略的な企業誘致を強力に推進する。
被災者支援については、災害公営住宅の整備を進め、早期入居へ配慮する。そのほか被災住宅復興支援のための借入金の利子補給を継続する方針だ。
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1964年(昭和39年)5月17日、札幌生まれの48歳。北海道大学工学部土木工学科卒、同大学院土木工学専攻修了。東京都目黒区に妻、息子2人が在住。水戸市内に単身。趣味は、ぶら歩き、ツーリング、温泉。「歴史的施設などを歩いて、実際に見て、学び、感じることが大切だと思う。5月連休も県内の温泉めぐりなどに出かけたい」。モットーは『有言実行』。「自戒の意味を込めて、心がけている言葉」。