日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/02
【群馬】市町村における本年度の普通会計当初予算が公表
県市町村課は、市町村における2013年度の普通会計当初予算の概要をまとめた。
普通建設事業費については補助事業費が前年度比7・3%増、単独事業費も同比5・5%増となり、トータルでは6・3%増の972億6600万円だった。
歳入歳出の総額は7797億8800万円で、前年度当初と比べ44億4200万円増加、割合にして0・6%増となり、県内35市町村のうち20市町村が前年度の当初予算を上回った。
増加率(歳出ベース)は川場村の23・9%がもっとも高く、次いで片品村の17・6%、長野原町の15・9%、安中市の13・0%、嬬恋村の11・5%と続いている。川場村はライスセンター建設工事や公共施設除染作業による増、片品村は橋梁の架け替え、スキー競技会開催に向けた施設整備などが増加の要因となっている。
一方、減少率(歳出ベース)は、甘楽町の8・9%をはじめ、玉村町の7・8%、草津町の2・2%、昭和村の2・0%、邑楽町の2・0%の順。甘楽町は統合中学校建設事業の減、玉村町はクリーンセンター基幹的設備改良工事の終了、草津町は御座之湯建設工事の終了、昭和村は企業誘致奨励事業費の減、邑楽町は町営住宅建設事業の減がそれぞれ主な理由だった。
他方、増加額(歳出ベース)では安中市の30億3400万円、長野原町の11億1200万円、富岡市の9億8000万円、館林市の8億6000万円、伊勢崎市の7億500万円と続いている。増加額が突出した安中市については中学校校舎耐震補強事業が要因。長野原町はダム関連道路整備事業、かんがい排水事業による増加で、富岡市は小中学校エアコン設置工事による増となっている。館林市は(仮称)障がい者総合支援センター整備事業、伊勢崎市は市街地再開発事業と市民体育館改修事業が増加の要因となっている。
減少額(歳出ベース)は前橋市の22億9700万円、太田市の11億3600万円、玉村町の8億4200万円、高崎市の8億300万円、甘楽町の4億5000万円と続いている。