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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/04/30

【群馬】県西部農業事務所の本年度実質事業費は9・8億

 県西部農業事務所農村整備課(加部法昭課長)は、2013年度に執行する県営事業概要を明らかにした。昨年度の大型補正予算分を含めた事業費は9億8542万円を計上している。富岡市と安中市にまたがる松義台地では、東部・中部・西部で引き続き農地整備事業を推進し、事業の最盛期を迎える松義中部地区には3億6000万円を投入する。本年度からは藤岡市の笹川沿岸地区で区画整理、甘楽町の小幡地区では雄川堰の改修・修景に新規着手する。本年度に予定する工事はいずれも上期発注を目指す。

 新規着手する笹川沿岸地区では、30・3haを対象とした区画整理に着手する。本年度は2900万円の事業費を措置しており、全体の測量や実施設計、換地業務を行う。同地区は藤岡市の南東部に位置し、地区の南から北にかけて流れる一級河川笹川の両側に広がる。地区内の農地は区画が不整形で農道の幅員も狭いことから、営農に支障を来しており、農業生産基盤の整備と農地の集約による農業経営の改善が必要な状況となっている。こうした状況を踏まえ、区画整理を実施する。総事業費には8億円を試算しており、このうち整地工に1億880万円、道路工に9920万円、用水路工に1億9680万円、排水路工に1億3600万円、暗渠排水工に320万円、測量試験費に1億7200万円などを想定している。順調なら14年度から工事着手し、18年度での事業完了を目指す。
 同じく新規の小幡地区では、地域用水環境整備事業を活用し、老朽化が進む雄川堰の石積水路の改修などに着手する。本年度は1350万円の事業費を計上しており、測量や実施設計にとりかかる。工事は14年度から着手する予定。雄川堰のL2・3q区間が全体改良区間となっており、このうち8カ所・L80mの石積水路改修、51カ所の洗い場改修、2カ所・L380mの水路景観修景、18カ所の進入路横断工などを実施する。全体事業費には2億700万円を試算しており、18年度での事業完了を予定する。
 松義東部地区では8000万円の事業費を確保。昨年度までに区画整理がすべて完了しており、本年度は地区内の幹線道路L2189m、W7mの下層路盤工(再生砕石40−0)t15p、上層路盤工(粒度調整砕石30−0)t15p、表層工(再生密粒度アスコン)t4pを行う。工事は2分割して上期に発注する予定。14年度は補完工事や換地処分を行い、事業を完了させる。
 事業の最盛期を迎える松義中部地区には3億6000万円を投入。本年度は20・4haの区画整理を行うとともに幹線道路L1・1q、W6mの上層路盤工と表層工を進める。上期発注を予定する。中部地区では08年度から事業着手しており、全体では101haの区画整理を行う計画。昨年度までに76・2haの区画整理が完了している。14年度に残る4・4haの区画整理、15年度に補完工事や換地処分を行い事業完了を目指す。
 松義西部地区では本年度が初めての工事着手となり、2ha分の畑整地工や幹線道路L1・5q、W6mの路床工を上期に発注する予定。西部地区は周囲に比べて低地にあるため、盛土をして整地する。全体で44haの区画整理、L8690mの道路工、L728mの排水路工を予定する。17年度での事業完了を見込んでいる。
 藤岡市の下戸塚地区でも本年度が初の工事着手となる。上期に6・8haの区画整理工に着手するほか、14年度以降の工事予定箇所の測量・設計などを実施する。全体計画は23・9haを対象に区画整理を実施するものとなっている。14年度は7・0ha、15年度は9・8ha、16年度は0・3haの区画整理をそれぞれ予定。17年度での事業完了を目指す。
 神流川サイホン地区では本年度事業費に6500万円を計上。昨年度に老朽化が進むサイホンの更生工を行っており、本年度はサイホン上流側1225uで護床工を実施する。2tのコンクリートブロックを548個敷き詰め、河床の洗掘を防ぐ。工事は上期発注を予定する。
 富岡市蕨地先の洞中ため池では、昨年度に堤体全体の改修に向けた実施設計を行っており、本年度は改修工事を行う。本年度事業費には2300万円を盛り込んでおり、やはり上期発注を目指す。