建通新聞社
2013/04/30
【大阪】モノレール南伸ルート検討へ 5月にも外注
大阪府都市整備部は2013年度、大阪モノレールの整備について、本線南伸ルートの検討に着手するほか、既設ルートの耐震化を進める。南伸ルートの検討業務は5月22日に条件付一般競争入札で委託。7カ月の納期で、延伸ルートや新駅の位置を検討し、必要経費や採算性などを調査する。既設ルートの耐震化は、南茨木駅〜門真市駅間延長約8`を予定している。
本線の南伸計画に伴う延伸ルートは門真市駅から近鉄奈良線(東大阪市瓜生堂付近)の接続部までの延長約8・7`。
04年の近畿地方交通審議会の答申で、「中長期的に望まれる」路線に位置付けられたものの、府の財政難のため検討を凍結していた。
昨年度、松井一郎知事はモノレールを運行する大阪高速鉄道の営業損益が黒字化していることから、延伸に前向きな姿勢を示し、調査検討を再開する。
担当課では、検討の結果を踏まえ、事業化の可否に一定の方向性を示したいとしているが、接続部の近鉄奈良線に駅がないなど多角的な検討が必要となるため、方向性を示す時期は明らかにしていない。
既設ルートの高架部については、1997年から耐震化を進めており、2014年度末までに全線延長約28`の整備を終える計画。南茨木駅〜門真市駅は13年度末までに補強を完了させるため、順次工事を発注し、支柱の補強と軌道桁への転落防止装置の設置に取り組む。
彩都西駅〜(仮称)東センター駅間(国際文化公園都市モノレール線延伸)の整備計画については、予定ルート沿線地区の開発状況に左右されるため、着工時期など詳細は未定としている。