建通新聞社四国
2013/04/30
【高知】県立大グランド棟9月発注
高知県文化生活部私学・大学支援課は、高知県立大学永国寺キャンパスの基本設計を明らかにした。このうち2013年度から建築工事に着手するグランド棟の建築主体は9月ごろ一般競争入札で公告し、12月議会の承認案件となる見込み。3〜4者によるJVを想定している。電気設備、機械設備、昇降機設備は分離して10〜11月に公告する。
規模は、鉄筋コンクリート造6階建て延べ1万5156平方bとなる。構成は、1〜2階を講義室エリア、3階を本部・事務室エリア、4〜6階を学生研究室・教員室エリアとしている。近隣への配慮をしつつ適正な階高を確保するため、基本計画時の7階建てを6階建てに変更した。津波による浸水を考慮し、本部機能を3階に配置している。13年度当初予算では、14年度までの債務負担行為として33億4832万円を計上した。
15年4月からの社会科学系学部開設を目指し整備を進める1期工事では、14年度に南舎の耐震改修も発注する。南舎の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ3135平方b。1階に地域開放教室など、2階に講義室、3階に県立大地域教師区研究センター、4階に工科大地域連携機構と地域連携諸室をまとめて配置。耐震改修のほか、エレベーターも増設する。
15年度から着手する2期工事では、北敷地内にある体育館と図書館以外の既存施設を解体した後、A棟とB棟の新築、C棟の改修を進める。このうち、北敷地A棟の規模は同造3階建て延べ2053平方b。用途は図書館で、津波による浸水を考慮し2b以上の高さに書架エリアを配置する。北敷地B棟の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ2761平方b。1階に食堂、売店、更衣室など、2階に体育館を配置する。北敷地C棟の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ1007平方b。用途は学生会館で、部室や学生室をまとめて配置する。A棟とB棟の新築は15年7月ごろ、C棟の改修は17年度に着手予定。
永国寺キャンパスのコンセプトは「街なかの知のオアシス」とし、「県民皆に開かれたキャンパス」「大学が集い刺激し合うキャンパス」「将来を見据えた都市型キャンパス」「周辺の景観と調和するキャンパス」の四つを掲げている。
基本設計および実施設計は昭和・上田設計共同企業体が担当。