建通新聞社四国
2013/04/30
【香川】県本庁舎など長期保全計画策定へ
香川県総務部は、ことし3月に定めた「香川県県有建物長寿命化指針」を踏まえ、ファシリティマネジメント推進事業で新規に県有施設LED化の推進や、本庁舎本館と警察本部庁舎の長期保全計画の策定に取り組む。
県有施設のLED化は、2013年度から10年間のリース方式でモデル的に天神前分庁舎へ導入し検証する。22日に蛍光灯型LED照明工事を一般競争入札で公告。5月17日に開札する。
長期保全計画は、13年度に外部委託し、まず本庁舎本館と警察本部庁舎について作成。これをモデルに14年度に施設用途や行政需要の動向、規模、構造などを検証しつつ、長期保全計画の作成対象にする建物の選定基準を策定。順次、他の県有施設に取り組むことにしている。
長期保全計画は、今後30年間の保全計画や維持管理業務の技術的事項を定める計画書を施設管理者が作成する。保全情報システムを活用し、登録済みの基本データに加え建築、設備の詳細な機器部材データを登録。修繕・更新周期や工事単価から今後30年間の修繕更新工事の年度と概算経費をシミュレーションするという。
香川県県有建物長寿命化指針は、12年2月に策定した「香川県ファシリティマネジメント推進計画」に基づき、財政負担の軽減や平準化のほか、建設廃材の排出抑制・安全性の確保などから定めたもの。目標改修・修繕周期は屋上防水、空調改修、ポンプ類・外壁塗装は20年。躯体以外の建築全般、電気(機材)・機械全般は30年としている。