日本工業経済新聞社(群馬)
2013/04/25
【群馬】建設技術Cが道路ストック点検講習会開く
群馬県建設技術センターと県県土整備部の主催、群馬県測量設計業協会の技術協力による道路ストック点検技術講習会が23日、24日の2日間にわたり、前橋市内の群馬建設会館で開かれた。
当日は測量・コンサルタント企業の技術者をはじめ、国や県、市町村それぞれの職員が聴講。2日間の講義終了後、291人へ修了証が交付された。
この講習会は、市町村における道路ストックの点検業務を行うにあたり、点検にあたる建設技術者を対象に同センターが策定した工種別の総点検実施要領に基づき、各種の道路ストックをどのように点検するかを詳細に解説し、総点検要領への理解を深めるとともに、点検技術の向上を目的に開催するもの。
初日の23日、あいさつに立った同センターの堺浩志理事長は「ご承知のとおり、高度成長時代に建設された橋梁やトンネルなど、多くの道路施設が更新時期を迎えている。このような道路ストックを的確に維持管理・更新し、次世代に引き継ぐためには点検による健全度の把握と予防保全対策などを早急に実施することが喫緊の課題」とし、続けて「この講習会では、このほど策定した道路ストックを総点検要領の説明を行うが、受講者の皆さまにとって実り多きものとなり、県内の道路ストックの長寿命化進展の糧となれば」と期待した。
策定された総点検実施要領は◇橋梁・横断歩道橋◇道路トンネル◇道路標識・道路照明施設・道路情報提供装置◇舗装◇道路法面工・土工構造物−。2日間にわたって、これらの説明が行われたほか、橋梁および舗装の長寿命化計画の概要なども講義された。総点検実施要領の講師は策定に携わった群馬県測量設計業協会が担当した。
今後は、同センターが5月上旬までに各種道路ストックの点検実施を予定している市町村と受託契約を締結した上で、同センターが各種点検業務を発注していく見通し。
なお、県建設企画課によれば、同センターへ技術的支援を希望している市町村は現在31市町村に上るという。