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　前橋市は新市建設計画に盛り込まれている大胡足軽グラウンド・茂木公園整備事業と膳城址公園整備事業に、計３億４０００万円の工事費を本年度予算に計上している。造成工事をはじめ園路工事や電気設備、東屋の建設、トイレ施設の整備などの発注を順次行う。早ければ５月にも指名競争入札で両公園の造成工事や園路整備工事が発注となりそう。造成の完了とともに上物の整備や植栽工を順次発注する流れ。両公園は２０１２年度から進めている２カ年事業の２年目を迎えており、本年度の工事をもって事業完了となる。

　【膳城址公園整備事業＝工事費１・９億円】
　膳城址公園は、粕川町膳地内にある膳城跡の北側１・３９haで整備を進めている。同公園はエントランス広場、遊具広場、健康遊具広場、多目的広場、駐車場エリアの５つのエリアに分かれており、２０１２年度末までに公園北側の多目的広場を中心に造成工事が進められているほか、健康遊具広場の造成工事が実施されている。
　本年度の工事発注は、６分割を計画しており５月中にも園内の基盤工事と建築工事がそれぞれ指名競争入札となりそう。基盤工事の内容は、多目的広場の砂舗装工や遊具広場の造成工〜舗装工のほか、管理用車両も利用する内周園路、残る公園南側の土塁Ｈ約１ｍの築造や土塁上の園路整備、また、公園外周の園路工がある。
　建築工事は、エントランス広場、遊具広場、多目的広場へ東屋３棟とトイレ棟２棟を建設するもの。エントランス広場には、隣接する粕川歴史民俗資料館への来場者も利用できるように配慮し、比較的大規模な東屋と多目的トイレを備えた男女別トイレ棟を建設する。遊具広場には東屋を、また、多目的広場には東屋のほかに男女が兼用で使うトイレ棟を設置する予定。
　このほかには遊具整備工事、電気工事（電線管路工・照明工）、給水管路工、駐車場舗装工がそれぞれ発注され、第３四半期に総仕上げとなる植栽工を発注して完了する。
　【大胡足軽グラウンド・茂木公園整備事業＝工事費１・５億円】
　茂木公園は、茂木町と富田町に位置する２・９haの公園。多目的広場ゾーン、遊具ゾーン、花木散策ゾーンのほか、北および東駐車場で構成される。12年度末までに公園北側の多目的広場ゾーンや北側駐車場、園路の造形工事が進められている。
　本年度は遊具ゾーンや東駐車場（62台分）の造成工および舗装工事、園路のカラー舗装工、建築工事（東屋・シェルター）などのほか、電気設備や周辺道路工（Ｌ８００ｍ・Ｗ６ｍ）、植栽工を実施する計画で５月中に本年度第一段目の遊具ゾーン造成工が発注となる予定。
　同公園の魅力のひとつでもある花木散策ゾーンは、高木から低木まで幅広く植栽する計画で、地元の意向も取り入れながら木々の種類を検討している段階。市民が活動する各広場でも木漏れ日を確保できるように、花木散策ゾーンだけでなく園内全体へ植栽を凝らす。
　また、遊具ゾーンには高齢者も利用できるストレッチ遊具（健康遊具）をはじめ、児童や幼児を対象とした年代別の遊具をそれぞれ整備する。地元の意向も取り入れながら遊具のタイプを選定していく考え。建築工事は遊具ゾーンの東屋と東側駐車場周辺へシェルターを建設する。
　多目的広場ゾーンでは、12年度から繰り越しで舗装工が進められており、本年度に発注する園路整備工などが完了次第、市民開放を行う。