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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/04/23

【群馬】県太田土木が国道354号BP工事を推進

 県太田土木事務所は、本年度の国道354号バイパス(東毛広域幹線道路)事業計画を明らかにした。本年度に工事を行うのは、国道407号をオーバーパスする(仮称)矢島跨道橋を含む延長1410mの太田第2工区と、同工区からすでに供用開始している大泉工区までの延長950mの東別所工区、東武伊勢崎線を跨ぐ新南跨線橋を含む延長約4kmの新田尾島工区の計3工区。太田第2工区では、(仮称)矢島跨道橋取り付け部の擁壁工事や床版工、同橋の側道新設工事など計9件の工事を予定、東別所工区では全線に渡っての舗装工、安全施設工など計6件の工事を発注し本年度の事業完了を目指している。新田尾島工区では、東武伊勢崎線を跨ぐ新南跨線橋で4車線化へ向けての工事を推進。現況、南側を暫定2車線で供用しており、工事は北側2車線の桁の製作と架設までを計画している。同線を跨ぐ区間の工事は東武鉄道に委託し、同事務所では、鉄道を挟んで西側で1件、東側で1件の計2件計2件を発注し、2016年度までに4車線化供用を目指している。

 国道354号バイパス(東毛広域幹線道路)の同事務所が所管している区間は、上武道路の境三ツ木交差点を起点として東に走り、途中で国道407号と交差し大泉工区に接続するまでのL12・3kmで、これを標準幅員30mで4車線化事業を推進している。
 本年度工事を行うのは、太田第2工区、東別所工区、新田尾島工区の計3工区で、太田第2工区と東別所工区では本年度の事業完了に向けて工事を推進し、新田尾島工区では2016年度の4車線化に向けて新南跨道橋の桁架設工事を計画している。
 太田第2工区は、南北に走る国道407号を跨ぎ東別所工区に接続するまでのL1410mの区間で、現在は国道407号から西側の一部区間が暫定2車線で供用開始している。12年度に同道を跨ぐ(仮称)矢島跨道橋の上・下部工、および取り付け部の一部の工事を発注しており工事が進んでいる。本年度の工事は、取り付け部の擁壁工事、側道新設工、全線の舗装工、同橋の床版工など計9件の工事を計画している
 同橋(W約16m、L約58m、単径間鋼複合ポータルラーメン橋)の取り付け部を対象とした擁壁工事では、桁架設工事のヤードを確保する都合から東側、西側ともに桁架設工事のヤード以外の区間での工事を第1次施工、桁架設後のヤード区間での工事を第2次施工と区分しており、そのうち西側の第1次施工は発注済み。そのため本年度は、東側では5月に第1次施工、8月に2次施工の計2件を、西側では8月に2次施工の1件をいずれも指名競争入札で発注する。
 東側の第1次施工としては架設ヤードでない区間L約50mを対象に最大H約5mで補強土壁(A150u)を新設し、第2次施工としては東西ともに桁架設ヤードとして使用していた区間L約50mで最大H8・8mの補強土壁工(A750u)を実施する。
 側道整備工事は、国道354号バイパスから国道407号へ合流するための側道を同バイパスの南北に計4路線新設するもので国道407号の東側2路線で1件、西側2路線で1件の計2件に分割し、いずれも11月に指名競争で発注する計画。側道はいずれもL約440m、歩道幅員5・5m、車道幅員3・25mとなっており、歩道には植樹帯(W1・5m)も併せて新設する。同橋の床版工では舗装工までを7月に指名競争で、舗装工事では全延長L1410mから橋梁部や交差点などを除いたL約1200m、A5500uを対象に一括して舗装工事を12月に指名競争でそれぞれ入札する見通し。そのほか、国道407号の西側にある暫定2車線で供用している区間L140mの区間で4車線化を含む本線を完成形まで進める工事を5月に、本線の未着手区間L約90mを対象とした道路改良工を8月に、それぞれ指名競争入札で発注する。同工区では全体事業費約38億円のうち、12年度末で約34億円が執行済みとなっている。
 東別所工区は、太田第2工区の東端から大泉工区までのL約950mの区間。ほぼ全区間で道路改良工まで発注しており、本年度は、道路改良工、歩道新設工、歩・車道舗装工、安全施設工など計6件の工事を予定している。
 道路改良工は、同工事を実施していない区間L約60mを対象に行うもので、第1四半期中に指名競争で発注する。歩道新設工事では、W約3mの植樹帯を含め計W7mの歩道をL約950m全線両側に新設するもので一括して6月に指名競争で入札する。歩・車道舗装工と交通安全施設工では、いずれも全体延長950mを東西で約半分に分割し、計4件の発注を予定しており、9〜10月に指名競争入札で発注を計画している。なお、同工区の全体事業費約22億円のうち、12年度末で約16億円の進捗率となっている。
 新田尾島工区では、本年度から東武伊勢崎線を跨ぐ新南跨線橋の4車線化を推進する。同橋は、現況8径間連結ポストテンションT桁橋(L約230m、W約11m)で、南側を暫定2車線で供用している。工事は、北側に2車線追加し4車線跨線橋(W約22m、L約230m)とするもので、西側からA1橋台、P1〜7橋脚、A2橋台の全9基の下部工はすでに完成している。
 本年度は、同橋の桁の制作と架設までを計画しているが、東武伊勢崎線を跨ぐためその区間であるP3〜P5区間の工事は東武鉄道に委託し、同事務所では東武伊勢崎線の西側でA1〜P3区間(W11・7m、L77・6m)で1件、東側ではP5〜A2区間(W11・7m、L77・6m)で1件の計2件に分割し一般競争入札で8月に発注を予定している。同工区は16年度までの4車線化供用を目指しており、全体事業費は約19億円でこれまでの進捗率は約11億円となっている。