建通新聞社四国
2013/04/16
【香川】香川県が私立学校の耐震化に着手
香川県は、2013年度から新規に私立学校耐震化促進事業に取り組む。県下の学校法人が設置する私立幼稚園、中・高校の園舎、校舎などが耐震補強や耐震性能を持たせる改築などを行う場合に、県が単独で補助する。
補助対象経費は耐震診断、実施設計費と工事費。補助対象になる限度額は中・高校2億円、幼稚園1億円で県の補助率は6分の1。中・高校の場合、最大約3300万円の補助になる。県は13〜15年度の3カ年で集中的に取り組む同制度により、私立学校の耐震化促進につなげたい考えだ。
県下で補助対象となる私立幼稚園、中・高校の棟数は160棟余り。このうち中・高校は90棟弱、残りが幼稚園。
県下の公立学校の耐震化率は12年度末で85%、私立学校は74・8%。公立学校は15年度に耐震化率目標を100%に置く一方、私立学校は学校法人の負担から、公立と私立学校の耐震化率に乖離(かいり)が生じる可能性がある。このため生徒・児童の安全、安心の確保の観点から、県は13年度予算に同事業費6568万2000円を計上した。