日本工業経済新聞社(群馬)
2013/04/15
【群馬】小規模土地改良事業は31カ所で要望 県中部農業
県中部農業事務所農村整備課は、本年度の小規模土地改良事業への管内市町からの申請状況をまとめた。年度当初時点においては、31地区の要望箇所が挙げられている。現段階では未採択のため、実施箇所および予算面には流動的な部分も残るが、採択となれば18地区のかんがい排水や8地区の農道整備、その他5地区で整備工事を実施する。
【かんがい排水・前橋9地区】
前橋市では五代地区、西大室地区、飯土井地区、東大室地区、宮地地区、上両家地区、下阿内地区、八ツ穴地区、苗ヶ島小太郎地区で、老朽化した水路の改修工事を計画。
五代地区は水路の破損箇所を改修し水量確保に努める。事業費は1500万円を予定し、水路工計L722mを整備する。内訳はVS側溝がL90m(50p×50p〜80p)、U字溝L179m(40p×40p)、U字溝L466m(30p×30p)、横断工L8m(40p×40p)、横断工L25m(30p×30p)。
西大室地区は東神沢川にある2つの取水堰を統合して水利権者の負担軽減と用水の安定供給を目的に、ボックスカルバート工L125m(90p×90p)を実施する。予算は1700万円を予定。
飯土井地区は破損箇所の改善と十分な用水量の確保を目指して、落蓋式U字溝L279m(50p×50p)を整備。予算は800万円。
東大室地区も同様に水路改善と水量確保が目的で、落蓋式U字溝L556(50p×50p)m、横断工L18m(50p×50p)を再整備する。
宮地地区では水路改善と水路の安定供給を目指して、U字溝L130m(50p×50p)、落蓋式U字溝L330m(60p×60p)、横断工L18m(60p×60p)を1000万円で実施する。
上両家地区は破損箇所の改修と水量確保のため、U字溝L114m(60p×60p)、落蓋式U字溝L330m(60p×60p)、横断工L8m(50p×50p)を1350万円で進める。
下阿内地区では水路改善を目指すほかに雨水排水による溢水被害の軽減を目指して、VS側溝L130m(60p×70p〜100p)を整備する。予算は900万円を予定。
八ツ穴地区は破損水路の改修と安定した水量確保のため、U字溝L200m(150p×120p)を1950万円で実施予定。
苗ヶ島小太郎地区は水路が未整備な護岸の浸食防止や土砂の堆積などを防ぐため、U字溝L150m(80p×80p)を新設する。予算は560万円。
【かんがい排水・伊勢崎5地区】
本関地区、西小保方地区、西久保地区、下触地区、境保泉地区で未整備箇所の整備や既存水路改修を実施する。
本関地区は水路が未整備なため用水の安定確保を目指して、U型側溝L150m(100p×100p)を新設する。予算は540万円を予定。
西小保方地区は雨水排水の流入により農地への浸水被害が発生しているため、敷きコンクリート工L270mを680万円の予算で実施する予定。
西久保地区も同様に雨水排水の支障を軽減するため、U型側溝L140m(100p×10p)を予算600万円で対処する。
下触地区は破損した水路の改修が目的で、U型側溝L230m(60p×60p)を設置する。予算は660万円。
境保泉地区は破損箇所の改修のため、U型側溝L120m(60p×60p)を400万円の予算で整備する。
【かんがい排水・玉村1地区・改良区3地区】
玉村町南玉地区、群馬用水土地改良区2地区、広瀬桃木両用水土地改良区1地区が水門整備や管路の布設を計画している。
南玉地区は、水量調節ゲートを新設するため、水門整備費に220万円を計上した。
群馬用水土地改良区は前橋市新屋地区で漏水事故の発生を抑制するため、用水管路φ200o・L240mの整備工事費600万円を計上した。また、前橋市深津地区で同様の理由から用水管路φ150o・L260mの布設工事を600万円で実施する。
広瀬桃木両用水土地改良区は沈砂池排砂門の補修工事に810万円を充てる予定。
【農道整備・前橋8地区】
荻窪地区、荒口地区、二之宮地区、小坂子地区、引田地区、河原浜大柊地区、女渕稲荷木地区、月田芝坂地区で舗装整備を行い車両通行の支障を改善する。
荻窪地区は道路工L661m・W4m、1000万円を計上。荒口地区は道路工L1000m・W3mに1150万円を充てる。二之宮地区は道路工L190m、W3・5mに500万円を計上。小坂子地区は道路工L685m、W3・5mに850万円。引田地区は道路工L745m・W3mに800万円を投じる。河原浜大柊地区は道路工L790m・W3mで1100万円を予定。女渕稲荷木地区は道路工L780m・W3・5m〜W4mに1200万円。月田芝坂地区は道路工L790m・W4mに1300万円が投入する。
【その他5地区】
前橋市(新堀地区・西大河原地区・柏倉、三夜沢)、伊勢崎市(稲荷地区・境下武士地区)で集落道の改善やフェンス設置などを実施する。
新堀地区は周辺集落へ通過する重要道路の幅員を道路北側の排水路と一体化するため再整備を行う。1950万円の予算でL190m区間へVS側溝(80p×120p〜140p)を設置する。
西大河原地区は有害鳥獣対策として、電牧柵工L1320m、H1・5mを予算85万8000円で設置する。
柏倉・三夜沢地区も同様に有害鳥獣対策として、電牧柵工L1320m、H1・5mを85万8000円で実施する。
稲荷地区はかんがい水路の老朽化したネットフェンスを更新するため、転落防止柵L140mを整備する。予算は200万円を予定。
境下武士地区は耕作放棄地の解消へ向けて基盤整備の実施計画を策定するため、194万2000円の予算で経済効果算定等策定の基本設計を行う。