日本工業経済新聞社(群馬)
2013/04/15
【群馬】桐生市で6月に4幼稚園の改修工事
桐生市は本年度、市立幼稚園全7園のうち4園を対象に大規模改修工事を実施する。工事は、4園の工事をそれぞれ建築、電気、機械に3分割した計12件を、6月ころに指名競争で発注する見通し。工事を行う4園は西幼稚園、境野幼稚園、広沢幼稚園、相生幼稚園で、いずれの施設でも建築工事として屋上防水工、外壁改修、保育室、トイレなどの改修を、電気工事では、電灯や弱電施設の更新、機械工事では、トイレ設備の更新と給水管の改修を実施する。工事費は3月補正予算で計上しており、4園合計で4億356万9000円となっている。残る3園については、耐震性に問題があるため、今回の工事終了後に今後耐震診断や設計などの委託時期を含め検討を行う。
市では、市内幼稚園全7園を対象に大規模改修を計画しており、本年度は西幼稚園(RC造2階建て、延べ床面積1093u)、境野幼稚園(RC造2階建て、延べ床面積919u)、広沢幼稚園(RC造2階建て、延べ床面積795u)、相生幼稚園(RC造2階建て、延べ床面積917u)の計4園で工事を実施する。それぞれの園で老朽化が進み、外壁や内部施設などの痛みがあることから大規模な改修を計画した。設計は直営で行っている。
4園で行う工事内容はほぼ共通しており、建築工事では、外壁改修で吹き付け工事、屋上改修では全面張り替えやカバー工法による工事を行い、保育室などでは内部壁と天井部は一度撤去した後に同規模のものを新設し、床面は既存の床面の上に新たに床を敷設、トイレでは、床面を湿式から乾式へと変更する。
電気工事では、天井部や壁の更新に伴う電灯の更新のほか、放送設備、電気時計設備、TV共聴設備、インターホンなどの弱電設備をそれぞれ更新する。
機械設備では、給水管の改修工事として水道メーターより内部の配水管を更新するほか、トイレの排水管、換気扇の更新を実施する。また、境野幼稚園、西幼稚園、相生幼稚園では、冷暖房機が設置されたことにより現在は供用していない蒸気および温水暖房があるためそれを撤去する。
工事費は、西幼稚園で1億827万2000円、境野幼稚園で9197万3000円、広沢幼稚園で1億626万1000円、相生幼稚園で9451万8000円をそれぞれ計上している。
工事中は、仮設園舎などの対応は行わず、設備の解体など騒音の出る工事は長期休暇や園が休みの間に、内装工事など騒音の少ない工事は、開園中に実施するとしており、そのため工期は2月末までを予定している。
残る3園は、東幼稚園(1972年築RC造2階建て、延べ床面積674u)、桜木幼稚園(73年築RC造2階建て、延べ床面積921u)、川内南幼稚園(74年築S造平屋建て延べ床面積251u)で、直営での調査の結果耐震性に問題があるとしている。そのため、本年度の4園の改修後に改めて耐震診断や耐震設計の委託、着工時期について検討を行う。