日本工業経済新聞社(群馬)
2013/04/12
【群馬】渋川市、P2橋脚工事を8月ころ発注
渋川市は、赤城町敷島〜中郷間で架設工事を進めている(仮称)中郷敷島橋について、本年度はP2橋脚を8月までに一般競争入札で発注する。9月定例議会に契約締結議案を上程し承認を得たのち、10月までに契約、11月からの施工開始というスケジュールを見込んでいる。当初予算には工事費2億557万円を計上している。現場では昨年度に発注された下部工の工事が進行しており、来年度には上部工に着手する予定で、2015年度中の開通を目指している。
同橋梁の下部工は逆T式橋台2基と壁式橋脚2基で上部工は、PC3径間連結ポストテンションバルブT桁橋、橋長135m、全幅9・25m(歩道W2・5m)。総事業費には7億5500万円を見込む。前後の取付道路部も含んだ詳細設計はアジア航測(東京都新宿区)が作成した。橋台2基とP1橋脚はすでに発注済み。
本年度発注するP2橋脚は、H18・5mで直接基礎。通年水が及ぶ河中での工事となり、河水を切り回しての施工となる。9月定例議会は通常であれば9月17日から開会となり、それまでに入札を終えて議案を上程する。
工事費の中では右岸側(子持側)での道路改良工も合算している。ただ橋脚工事を優先させるため、橋脚工事費によって最大でL60m(W9・25m)を予定する道路改良工の延長を調整することもある。
同事業は、2006年の市町村合併時に策定された新市建設計画において、河川で分断されている旧村部地域との一体的なネットワーク構築や円滑な交通流動確保を目的にした6橋梁整備計画のひとつ。一級河川利根川に架設するもので最も優先順位が高い。事業区間は、敷島地内の市道敷島宮田線から特別養護老人ホーム清流の郷の北側を通り、同橋で利根川を越えて中郷地内にある国道17号鯉沢バイパス浅田交差点までとしている。中郷側取付道路である市道4−5425号線は、国道17号鯉沢バイパスの浅田交差点からL250mにわたりW9・5mへの拡幅工事を計画。一方、敷島側では市道敷島宮田線までのL100mが対象となる。
6橋梁整備計画は、「利根川橋りょう2」である中郷敷島橋のほかに、「利根川橋りょう1」(渋川中村〜北橘町、関越自動車道利根川橋付近)、「利根川橋りょう3」(赤城町〜上白井地区)、「吾妻川橋りょう1」(金井・南牧地区〜北牧地区)、「吾妻川橋りょう2」(祖母島地区〜小野上地区)、「利根川橋りょう4」(白井地区〜赤城町樽地区)となっている。