静岡県は2013年度、県営住宅総合再生整備に伴う建て替え事業として、光ケ丘団地A・B棟と麻機北団地第3期(新1―1棟)、田尻団地3号棟の3団地132戸の工事に着手する。いずれも既存の住棟を解体し、13〜14年度の2カ年で新棟を建設する計画で、各団地を所管する土木事務所ごとに発注時期などを詰め、順次、入札を公告する。
【光ケ丘団地】
1971年の建設で老朽化している1〜3棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ1295〜1418平方b、各30戸)と倉庫など付属施設を解体し、この跡地に2棟の住棟を新築する。
A棟とB棟の想定規模はいずれも鉄筋コンクリート造5階建て延べ約1770平方b。戸数は各30戸。植栽や外構などの工事も合わせて実施する。
設計は構建設計(三島市)の担当。
光ケ丘団地(三島市光ケ丘2ノ23ほか)は、71〜73年に建設した鉄筋コンクリート造5階建て11棟(管理戸数386戸)の県営住宅。老朽化が目立ち、現在の居住ニーズに合わないため、再整備を順次進めている。
これまでに、4〜6号棟と9、10号棟を対象とした居住改善工事と、7号棟の全面的改善工事を完了。12、13号棟の全面的改善工事を実施した。
【麻機北団地】
1970年の建設で老朽化しているA〜C棟(いずれも鉄筋コンクリート造5階建て延べ2166平方b)を解体し、この跡地に2棟の住棟を新築する。
2013年度に着工する第3期はこのうちの1棟(新1―1号棟)で、規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ約1800平方b。戸数は30戸。
設計は金丸建築設計事務所(静岡市駿河区)の担当。
麻機北団地(静岡市葵区北1872ノ3ほか)は、鉄筋コンクリート造5階建てのA〜I棟の計9棟で構成。1970年に完成した。
再整備では、まずH棟とI棟の2棟を対象にリモデルを実施。その後、D・E・F・Gの4棟を2棟に集約化する建て替え工事に着手。2―1棟(1期)の完成後、2―2棟(2期)を施工している。
【田尻団地】
74年の建設で老朽化しているK棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ1080平方b)と、L棟(同造5階建て延べ1080平方b)の2棟を解体。この跡地に新3号棟を建設する。
新3号棟の想定規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ約2600平方b。戸数は42戸。
田尻団地(焼津市すみれ台1ノ11ほか)は、69年から段階的にA棟〜L棟の計12棟を建設。その後、建物の老朽化に対応するため2004〜08年度にE棟、F棟、G棟、J棟の4棟のリモデル工事を実施。さらに、建て替え1期としてC・D棟の解体跡地に1棟48戸、2期としてH・I棟の解体跡地に1棟80戸を建設した。
(2013/4/12)
建通新聞社 静岡支社