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　神奈川県は10日、中小規模事業者の省エネ対策を支援する「省エネモデル構築事業」のプラン公募で、３プランを選定した。また、このプランを導入して実証試験に協力する事業者の募集を同日付で開始した。５月15日まで申し込みを受け付ける。同月下旬に協力事業者を決定する予定だ。
　同事業では、初期投資の負担なしで省エネ機器などを導入し、削減される光熱費などで省エネ機器のリース料などを賄う。
　プランを募集したところ、８事業者から９プランが提案され、審査の結果、ＬＥＤの導入２プラン、遮熱性塗装１プランの合計３プランを選定。このプランで実証試験を開始する。
　実証試験協力者の要件は、�@県内に事業所のある中小規模事業者�A２０１３年度に既存機器の更新、施設の改修などを検討している�B選定されたプランに基づいて、省エネ機器などを導入する�C県実施の効果検証に協力できる−など。
　公募要領は、環境農政局環境部環境計画課のホームページからダウンロードできる。規定の要領で申込書を同課に提出する。１プラン当たり、３者程度を選定する予定。
　選定された３プランは次の通り。
【店舗、食品加工工場、事務所等蛍光灯照明器具の省エネ導入事業（照明）】
　ショウエネ（相模原市中央区矢部１ノ７ノ18）の提案。
　ＦＬ（スターター型・点灯管必要）またはＦＬＲ（ラビットスタート型・点灯管不要）の蛍光灯からＬＥＤへの切り替えを行うとともに、電力監視装置とデータ集計用パソコンを配置。電気使用量を把握して節電意識向上を図る。
　導入する機器の最低数量は１００台。リース契約は５年。
【ＬＥＤ照明５年リースプラン（照明）】
　ワールドエコシステム（東京都中央区日本橋箱崎町17ノ８）の提案。
　水銀灯４００�hまたは７００�hを使用している事業所の照明を、ＬＥＤに切り替えることで電力使用量の削減を図る。
　導入する機器の最低数量は15台。リース契約は５年。
【遮熱塗料プラン（１）（その他）】
　トッパン・コスモ（東京都港区芝浦３ノ19ノ26）の提案。
　遮熱塗料を工場の屋根などに塗布することで、空調負荷を軽減する。機器を導入できる事業所は、�@屋根１０００平方�b以上�A屋根素材が金属またはスレート�B年間の空調電気使用量が３６５万円以上−など。
　投資回収年数は８年の見込み。