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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/04/09

【群馬】県営事業要望箇所で鯉沼など新規 県中部農業

 県中部農業事務所農村整備課は、本年度の県営・団体営および小規模土地改良事業の事業概要を明らかにした。本年度の県営事業予算額は22地区で、9億5736万9000円(2月補正など含む)。また団体営事業・小規模土地改良事業は合わせて48地区で8億9088万6000円(同)となる。県営事業の新規採択は4地区で、津久田揚水機場2期のポンプ更新、十二沼の緊急保全へ向けた計画設計のほか、鯉沼のため池整備に先立つ実施設計や震災対策のため池点検を実施する。継続事業では坂東大堰地区に2・7億円、境小此木地区の区画整理へ1・3億円を計上している。なお、国庫補助で進める事業については、国の予算がまだ決まっていないため予算額に流動的な面がある。

 【県営事業・新規採択】
 新規採択の津久田揚水機場2期には、8700万円を計上し、計3台あるポンプのうち1台を更新し、ポンプ更新の完了を目指す。
 十二沼のため池緊急保全対策事業には910万円を投入し、6・1haの計画設計を作成する。
 鯉沼ため池整備には1750万円を充てて、実施設計に着手する。ため池の南面L約140mの護岸内側へ盛土し堤体を増強するほか、ため池から用水路へ流す取水施設や排水施設を設置する計画。事業期間は本年度から15年度まで。
 震災対策農業水利施設整備事業は963万円の予算で、ため池107カ所の簡易な点検を行う予定。
 【県営事業・継続】
 水利施設整備事業(基幹水利施設保全型)の坂東大堰地区には2億7930万円を計上し、第2取水口補修や広瀬桃木両用水土地改良区と天狗岩堰土地改良区の隧道暗渠補強補修を実施する。また、大正用水地区にも4000万円を計上し、引き続き水路の補修を進める。
 農地整備事業では、境小此木地区の区画整理12・9haに1億3781万6000円を確保。
 農地防災事業は、横沢地区の管路工L600mに7000万円、久留馬地区の管路工L800mに6900万円をそれぞれ計上した。
 農業体質強化基盤整備促進事業の大正用水地区は1億1000万円を予算化して法面保護工を行う。
 なお、農業農村整備調査計画では大泉坊地区に682万5000円、本郷新沼地区に105万円、中群馬地区に105万円、小此木地区に157万5000円、前橋北部地区に186万円を計上し、排水路やため池、保場整備などの基本設計を進める。
 【団体営・新規採択】
 農業集落排水事業4地区と震災対策農業水利施設整備事業が新規。農業集落排水事業は下増田地区300万円、石井地区1600万円、前橋地区1000万円、伊勢崎地区1000万円をそれぞれ計上しており、諸施設の機能強化を図る。
 震災対策農業水利施設整備事業では、9カ所の沼で耐震点検とハザードマップを作成する。対象は葭沼、西堤沼、本郷新沼、伊勢の森新沼、膳街道沼、北替戸沼、荒子沼、今井沼、新田塚沼でそれぞれ350万円を充てた。
 【団体営・継続】
 農業集落排水事業は前橋東部地区に6920万円を計上し、機能施設更新と管路施設の補修を行う。市之木場地区は2億2650万円で処理施設の型式変更を行う予定。
 柏倉地区の基盤整備促進事業では、4166万円を充当して道路整備を進める考え。
 水利施設整備事業の四六分堰地区には4280万円の予算を投入し、頭首工の補強や水路工の更新を行う。
 農地整備事業の境下武士地区は178万6000円を計上し、8haの調査設計を進める。
 このほか、小水力等農村地域資源利活用促進事業として赤城大沼用水地区の小水力発電概略設計に300万円を計上した。
 【小規模土地改良事業】
 本年度は29地区へ2億7785万8000円を充てる予定だ。