建通新聞社四国
2013/04/09
【香川】県、「燧灘」「播磨灘」の入域計画策定へ
香川県土木部は、流域別下水道整備総合計画策定事業として、2013年度から3カ年で燧灘流域(観音寺市、三豊市、まんのう町の2市1町)と播磨灘流域(さぬき市、東かがわ市、土庄町、小豆島町の2市2町)の計画を策定する。
同計画は、公共用水域の水質汚濁に係る環境基準を達成するために、31年度を目標とした将来人口や1人当たりの汚濁負荷量、産業活動に伴う負荷量などを推計し、必要な下水道整備量などの基本計画を策定するもの。13年度予算に2流域別の基礎調査費など、それぞれ1500万円を計上している。
13年度はコンサルなどに外部委託し、将来人口予測などをベースにした下水道整備や未整備区域を含む1人当たりの汚濁負荷量や、工業・農業系の産業活動に伴う汚濁物質負荷量の現況調査から将来推計を実施。併せて14〜15年度までに、汚濁負荷量を減らすための下水道や浄化槽整備を合わせた汚濁解析モデルを活用して、31年度目標年次での汚濁負荷量や環境基準点の水質予測などを行う。またモデルそのものの検証も行うことにしている。
3処理区の幹線管渠、終末処理場の耐震調査実施
県土木部では、中讃流域下水道大束川、同金倉川、香東川流域下水道高松西部処理区の3処理区で13年度に幹線管渠と浄化センターの耐震調査を行う。12年度に構造諸元による耐震基準前後など基礎調査や、データ整理の机上調査を実施。これを踏まえてマンホールを含む幹線管渠の詳細調査が必要な施設について13年度に構造確認などを現地調査を実施。3浄化センターは全て耐震調査を行う。14年度以降、基本・実施設計の中で施工状況や劣化の程度などから耐震工法を検討するほか、地震に伴う液状化や津波想定を踏まえた対応、費用対効果などから優先順位など必要な耐震対策工事箇所を絞り込む。
また大束川処理区では13年度に幹線管渠流量計の更新工事に取り組む予定。
3処理区の概要は次の通り。
▽中讃流域下水道大束川処理区―幹線管渠28・6`b、大束川浄化センターは現有能力2万4000立方b/日
▽同金倉川処理区―幹線管渠19・6`b、金倉川浄化センターは現有能力2万立方b/日
▽香東川流域下水道高松西部処理区―幹線管渠39・1`b(耐震基準後整備13`b)、香東川浄化センターは現有能力4万7600立方b/日