日本工業経済新聞社(埼玉)
2013/04/09
【埼玉】上田清司埼玉県知事インタビュー
県内3大プロジェクトに国の緊急経済対策で相乗効果を――。上田清司埼玉県知事は8日、埼玉建設専門紙記者会主催のインタビューに臨み、2013年度予算の特徴と理念、安心安全を実現させる公共事業のプロジェクトなどについて語った。13カ月予算を編成し、公共事業の13年度当初予算は12年度比23%増加させた。小児医療センター着工、保育所、特別養護老人ホーム建設推進で医療と福祉の安心安全、今年度新規の消火栓設置、通学路たまり場事業、さらに橋梁耐震化など15年度末までに終了させ安心安全を完結させると意気込む。その後は、首都高速道路新都心線から東北自動車道と圏央道へのアクセスなど国へのプロジェクトを働きかけるとしている。
13カ月予算を編成したことについて上田知事は、全国的な人口減少、高齢者増加、生産年齢減少下、今日のエネルギー問題、医療・福祉の安心安全の解決と埼玉県5カ年計画に沿った編成とし、県の3大プロジェクトを推進すると答えた。さらに、政府の緊急経済対策も上乗せし、「相乗効果を高めていく」と語った。
緊急経済対策では、例年は5月ごろから公共事業がスタートするが、「今年は急施で補正予算をあげ、3月と4月も公共事業を円滑執行させている」と説明した。
また、12年度の当初予算と比較しても今年度は公共事業費が23%も増額し「利益率はともかく受け取る額は増えそう」としている。