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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/04/03

【群馬】藤岡市は3校の耐震工事を近く発注

 藤岡市は小中学校の耐震補強および大規模改修事業を2006年度から15年度までの10カ年計画で進めており、本年度は藤岡第一小学校、美土里小学校、平井小学校の3校で工事を実施する。いずれも校舎が対象で、藤岡第一小学校では最終となる3年目、美土里小学校と平井小学校では2年計画の1年目の工事となる。工事費は昨年度3月補正予算で計上しており、市は経済対策という観点から早期の工事発注を予定する。発注形態は昨年度と同様に、建築・電気設備・機械設備の3分離により指名競争入札での発注となりそうだ。このほか、本年度は小野中学校と鬼石中学校の大規模改修に向けた設計を進めていく。

 藤岡市では、2006年度から耐震補強工事を踏まえた耐震二次診断を行い、全体事業計画を策定。15年度までの10カ年計画で耐震補強および大規模改修工事に取り組んできている。すでに小学校体育館と中学校全施設の耐震化率は100%に達しており、現段階で耐震化されていない施設は藤岡第一小学校北校舎、美土里小学校南校舎、平井小学校東校舎および西校舎の4棟のみとなっている。本年度に藤岡第一小学校北校舎、美土里小学校南校舎、平井小学校東校舎、14年度に平井小学校西校舎の耐震化を実施し、14年度末をもって全施設の耐震化率が100%となる。美土里小学校北校舎は耐震性能を有しており、大規模改修工事のみを14年度に予定する。
 藤岡第一小学校北校舎は1978年1月築、RC造3階建て、延べ床面積1460u、Is値0・62という状況。設計は福島建築設計事務所(前橋市)が手がけている。工事費は1億9236万2000円、設計監理費311万4000円を計上している。
 美土里小学校南校舎は80年8月築、RC造3階建て、延べ床面積2242u、Is値0・67。設計は藤岡第一小と同じく福島建築設計事務所が担当している。工事費2億9599万5000円、設計監理費407万4000円を措置している。
 平井小学校東校舎は79年11月築、RC造3階建て、延べ床面積2038u、Is値0・54。設計は塩崎建築設計事務所(前橋市)が請け負っている。また、来年度に工事着手する西校舎は79年11月築、RC造3階建て、延べ床面積964u、Is値0・66となっている。工事費には2億7264万3000円、設計監理費には381万2000円が盛り込まれている。
 小野中学校と鬼石中学校ではそれぞれ南校舎と北校舎の大規模改修工事を14・15年度の2カ年で計画しており、本年度はそれに向けた実施設計に着手する。小野中学校設計には1470万円、鬼石中学校設計には1178万1000円を予算化している。また、日野小学校校舎は14年度に実施設計、15年度に大規模改修工事を予定しており、全施設整備が完了を迎える。