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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/03/29

【群馬】県建設企画課が建設技術Cと連携し市町村支援

 市町村における道路ストックの総点検業務や橋梁長寿命化計画の策定およびそれに基づく点検業務などを推し進めるため、県建設企画課が群馬県建設技術センターと共同で市町村を支援していくことが分かった。支援を希望する市町村から同センターが業務委託に関する受託契約を締結し、同センターから市町村ごとの業務が測量・コンサルなど関連業界へ発注されることになる。同センターでは業務を取りまとめるだけではなく、点検データの管理をはじめ、その後の補修計画などに対するアドバイスも行っていく考え。

 県内の市町村では数多くの道路ストックの把握、橋梁長寿命化計画の策定およびそれに基づく点検などの実施に対し、厳しい財政状況や技術職員の不足などからなかなか進まない状況にあり、市町村から県へ点検や業務の策定に対し支援を求める声が多かったため、県建設企画課は群馬県建設技術センターと共同のもと、これら業務の支援を希望する市町村を調査。これまでに30市町村から支援要望があったという。同課によると市町村の補正予算にはトンネル、舗装、橋梁、法面、横断歩道橋、電線共同溝といった道路ストックの総点検、橋梁長寿命化計画策定とそれに基づく点検業務へ1億5000万円程度が措置されているという。これらの業務の取りまとめを希望する市町村は、同センターと受託契約を結び、同センターから測量・コンサルなど関連業界へ各市町村ごとの委託業務が発注される仕組み。最終的には同センターが点検データの管理、補修計画に対するアドバイスも行う予定だ。受託契約に先立ち、市町村への説明会を29日に県庁で開催。支援を希望する市町村数の確認や支援メニューの調整、今後のスケジュールの説明などを行ったところ。
 なお、同センターからの委託にあたり、同課は一定の技術力や統一した調査および報告内容を確保するための制度設計を構築。群馬県測量設計業協会などと連携し、技術者認定プログラム制度の名のもと、受注に先立つ講習会を受講した技術者を擁する県内企業が原則受注できるようにする。講習会は4月中旬にも開催される。