建通新聞社四国
2013/03/29
【香川】高松市 美術館改修の基本計画
高松市は、美術館を改修するため改修内容の方向性を示した基本計画をまとめた。今後は2013・14年度で基本・実施設計を行い、15年1月から16年1月にかけて改修、同年3月のリニューアルオープンを目指す。概算事業費は約16億円を見込む。
外壁や防水改修、展示室の内装改修などの他、空調設備や給排水衛生設備、エレベーター更新などを計画している。
既存施設規模は、鉄筋コンクリート造地下2階、鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て延べ1万5799平方b。1988年2月に竣工し、築24年が経過している。場所は紺屋町10ノ4。
具体的な改修内容は、展示室のリニューアルでは、壁・床・天井など内装改修、移動式展示壁の軽量化・更新、釘打ち可能な壁面使用に更新、照明設備更新・増設、固定展示ケースの更新。講堂・ホワイエの多目的利用ではスポットライト照明設置、音響設備更新、電動式の機構(バトン)更新、スクリーン設置。3階の写真室と修復室を収蔵庫に改修し、収蔵スペースの拡張。1階ロビーと喫茶室をカフェ・ミージアムショップに改修。1階旧職員控室を授乳室・救護室に整備。ユニバーサルデザインへの対応として、案内誘導サインの表記拡大、多言語表記サイン、触知サインの設置、階段やスロープに点字鋲や手摺り設置。地下駐輪場のスロープ改修。屋根の防水改修、外壁石張りの打ち替えなどを予定している。