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建通新聞社(中部)
2013/03/25

【愛知】中部地方整備局港湾空港部 同種工事の実績を多段階で評価

 国土交通省中部地方整備局港湾空港部は、2013年度から本格導入する「総合評価落札方式の二極化」の一環として、企業の能力や技術者の能力などを評価する際、同種工事の実績を多段階で評価できるようにする。また、技術提案の配点比率を高めて受注機会を拡大する「チャレンジ型」で、対象工事の発注等級別に@Aランク(中小以外)AAランク(中小)、Bランク、Cランク―の2パターンを設定する。4月1日以降に入札公告する案件から適用する。
 港湾空港部は13年度から、港湾工事における総合評価方式の評価タイプを、技術提案評価型(AT/AU/AV/S型)と施工能力評価型(T型/U型)に二極化する。施工能力評価型は、施工計画の提出を求めないU型と施工計画を可否判定のみに用いるT型のほか、施工計画が点数評価の対象となるT型・施工計画重視型がある。技術提案評価型は、工事の目的物そのものに関する提案を求めるAT・U型、部分的な設計変更や高度な施工技術などの提案を求めるAV型、施工上の工夫などの提案を求めるS型に分かれる。
 同種工事の評価方法は、施工能力評価型と技術提案評価型のどちらも、企業の能力に関しては2段階、技術者の能力については3段階となる。企業の能力に関して同種工事の実績を評価する際は、特記仕様書にある数量以上の実績工事を「より同種性の高い工事」と評価、加点対象とした。技術者の能力評価では、工事の同種性に技術者の役職を加え、3段階で評価する。
 またS型には、地域精通度を評価項目から外し、技術提案配点比率を高めることで受注機会を拡大する「チャレンジ型」を設定。対象工事の等級別にチャレンジ型@(中小以外のAランク)A(中小のAランク、Bランク、Cランク)の2パターンで実施する。チャレンジ型@では、関連分野の技術開発への取り組み状況(実績)を評価。同Aは、作業船の保有状況▽災害協定▽ボランティア―の3項目の中から、発注者が2項目を指定して評価する。


提供:建通新聞社