東邦ガス(名古屋市熱田区桜田町19ノ18)は26日、名古屋市港区に所有する旧港明工場跡地などを三井不動産・三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)と共同で再開発し、集合住宅や商業施設、スポーツ施設などを整備する計画を明らかにした。22日に名古屋市に環境影響評価方法書を提出しており、環境アセスの進捗状況をみながら、2014〜15年度の着工を目指す。
事業予定地は旧港明工場と東邦理化港工場の跡地(名古屋市港区港明2、同区津金1・金川町・河口町の各一部)約31f。開発は2期に分けて実施し、第1期は東側のA区域13・7fと南側のC区域4・9fに着手する(図)。A区域には中層集合住宅とショッピング―モールなどを配置。C区域には東邦ガスグループのゴルフ練習場などが移転するほか、隣接する邦和スポーツランドと連携した「スポーツ・健康ゾーン」を整備する。第1期の供用開始は15〜18年度としており、各施設の建設を進めながら、順次開業していく考えだ。
残るB区域(12・5f)は、第2期開発として1期の進捗をみながら着手し、21〜22年度の供用開始を予定。北側にはA区域と同様に中層集合住宅を建設。南側は特定テーマゾーンとして、研究・教育・新産業分野など業務施設の配置を計画している。
開発のコンセプトは▽環境と省エネの取り組みによる先進的なまちづくり▽地域防災▽多様な人が交流するにぎわい―の3点。特に環境・省エネの分野では、地域向けのエネルギー監理システムCEMSを導入し、スマートタウンの実現を目指すとしている。
提供:建通新聞社