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北海道建設新聞社
2013/03/25

【北海道】JR北海道の13年度設備投資計画は過去最高の316億円 

 JR北海道の2013年度設備投資計画がまとまった。総額は前年度比56.4%増の316億円で、過去最高額。北海道新幹線開業に向け、新函館(仮称)―函館間の電化や新幹線車両の製作に取り掛かるほか、老朽車両の更新、小樽市築港でのシニア対応賃貸マンションをはじめ、駅周辺での未利用資産活用などを盛り込んでいる。
 車両関係費に前年度の約2・2倍に当たる160億円を計上し、全体を引き上げた。車両の老朽化が進んでいることから、昨年の札沼線電化に合わせて導入した新車両を追加投入するほか、特急気動車の重要機器交換、北海道の気象条件に合致した新幹線車両の製作などに取り組む。
 新幹線の開業に向け、輸送力整備には21億円(皆増)を充て、新函館(仮称)―函館間の電化や新幹線に関する線路保守用機械の整備を図る。
 輸送設備の維持更新費用は8.3%増の78億円。内訳は、老朽設備取り換えが39億円で、鉄道・運輸機構による青函トンネル施設の変電所設備等の改修や、電気設備、線路保守用機械、車両検修用機器の取り換えなどを実施する。
 落石防護設備、護岸設備といった線路防災設備や、速度制限機能を持つATS―DNの整備、踏切事故防止に向けた踏切保安設備など保安・防災対策には21億円を充てる。
 また、安全輸送対策に18億円を計上してPCマクラギ化、電気ケーブルのコルゲート化を進める。
 このほか、開発・関連事業で駅周辺の低利用資産、未利用資産の有効活用を引き続き検討する。小樽市築港の旧小樽運転所用地では、ミサワホーム北海道の設計・施工、運営により、シニア対応マンション新築が夏にも着工となる。
 関係機関などと調整中で着手時期は未定だが、旭川でイオンモールとの共同事業となる商業、ホテル複合型の新駅ビル、函館では新幹線開業を見据えたホテル新設(200室程度)といった計画も注目される。