建通新聞社四国
2013/03/19
【高知】県漁港漁場課 漁業基盤整備に当初・3月補正案合わせ29億円計上
高知県水産振興部漁港漁場課は、安全・安心な水産物を効率的・安定的に供給できる漁業生産基盤の整備を促進するため、3月補正予算案で10億2112万円、2013年度当初予算案に19億1239万円を計上している。
広域水産物供給基盤整備事業費には、3月補正案で4億8960万円、当初予算案で4億0695万円。岸壁の耐震強化や防波堤を粘り強い構造とするための機能強化を図るため、室戸岬漁港と安芸漁港で12年度から引き続き工事を進めるほか、佐賀、清水、宇佐、沖の島の各漁港では設計を進めた後、工事着手する。また安芸漁港では沖防波堤の延伸、佐賀漁港ではカツオ一本釣り用活餌供給基地として安定した活餌を供給するため、蓄養場所の浚渫を進める。
地域水産物供給基盤整備事業費には3月補正案で1億1051万円。主に野根漁港での防波堤延伸工事に充てる。当初予算案では田ノ浦漁港工事費に9576万円で漁港浄化施設を改良、市町が進めるストックマネジメント事業の補助には6880万円、住吉(香南市)、吉川(同)の工事、深浦(須崎市)、新荘(同)、入野(黒潮町)、藻津(宿毛市)の調査を支援する。
防波堤や岸壁など施設の機能保全と長寿命化対策を促進する水産基盤ストックマネジメント事業費には、3月補正案で2億0744万円。対象は三津、宇佐、上ノ加江、浦分、佐賀、田野浦、古満目、泊浦、柏島の9漁港。当初予算案では2億2173万円、対象は三津、赤岡、宇佐、上ノ加江、佐賀、田野浦、沖の島の7漁港。
漁港漁場機能高度化事業費には、3月補正案で2750万円、当初予案案で4200万円。室戸市が進める羽根漁港の避難誘導灯など整備、大月町が進める橘浦漁港の漁業用水と避難広場の設計と一部工事を支援する。
各市町が進める避難路や避難広場、集落排水の整備などを支援する漁業集落環境整備事業費には3月補正案で3750万円で対象は安田(安田町)。当初予算案には3億6868万円で、対象は竜・井尻(土佐市)、宇佐(同)、上ノ加江(中土佐町)、佐賀(黒潮町)、志和浦(四万十町)、周防形(大月町)、柏島(同)の各地区。
広域漁場整備事業費には当初予算案で6億8092万円。カツオやマグロなどの回遊魚を効率的に漁獲するために設置している浮漁礁(土佐黒潮牧場)のうち、足摺沖9号と足摺岬沖13号を更新する。