日本工業経済新聞社(群馬)
2013/03/18
【群馬】みなかみ町、13年度の投資的経費は18・5億円
みなかみ町(岸良昌町長)は、3月定例議会で可決された2013年度一般会計当初予算を公表した。投資的経費は対前年度比1・8%増の18億5700万円とした。主なハード事業としては、大規模改修を予定する総合体育館管理運営事業へ3億3690万円、橋梁長寿命化事業へ2億4993万円、町道真政悪戸線整備事業へ1億7207万円、農業体質強化基盤整備促進事業へ1億2000万円と億単位の予算が配分された。予算編成にあたっては集中と選択による事業執行に取り組んだとし、重点施策では消防防災施策対策の強化を挙げ、道路網の整備や道路の雪対策の推進などに予算を割いた。また、子育て支援の充実も重点施策に位置付けられ、月夜野地区の幼保一体施設整備へ向けて、こども園開設準備事業で補助金2000万円を計上した。
今回、主要事業の最も大きい歳出項目となった総合体育館の大規模改修は、月夜野地区にある社会体育館が対象。大規模改修工事費と同設計委託費を合算し、3億6061万円を計上している。
地域の避難施設であることから耐震補強をメーンで実施するほか、さまざまなスポーツに対応できる機能を盛り込む改修に取り組む。さらには屋根の経年劣化が著しく雨漏りも見られるため、屋根の抜本的な改修も予定する。設計は作成済みであるが、作成から年数を経過していることから再度修正設計を行い、工事まで来年度中に完了させる方向だ。
橋梁長寿命化事業は湯の華燦々橋等橋梁設計・施工管理委託費と善上橋等橋梁長寿命化業務委託費、湯の華燦々橋橋梁補修工事費、若北橋等橋梁補修工事費の4項目を合計し、2億4959万円としている。町道真政矢瀬線や悪戸矢瀬線などを整備する都市整備費では委託費2590万円、工事6500万円、用地などの公有財産購入費1億8675万円を振り分けた。
農業体質強化基盤整備促進事業は、前山地区に充当。設計費から工事費、用地購入費まで合算して1億2000万円という事業費。農林水産業費では同事業と中山間地域総合整備事業、農山漁村活性化プロジェクト支援交付金事業などのハード整備事業、小規模土地改良事業などと合わせて、工事費2億2305万5000円、委託費2894万2000円となっている。
町営住宅管理関係では、高日向団地A・B棟解体工事費のほか、その他施設の屋上防水外壁改修費、ガス管改修費などを盛り込み設計費および工事費は6955万2000円。また4カ年で設備面の大規模改修を進めてきたカルチャーセンターへは、3年度目を迎え工事費3859万8000円を充てる。ホールの舞台設備、図書館内のバリアフリー化、駐車場の舗装工を予定している。また民間保育園と町立幼稚園の統合を計画する月夜野地区こども園開設準備事業は、民間施設への補助金2000万円を計上した。それらにより、13年度一般会計予算総額は128億8000万円とし、12年度と同額の編成となった。