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建通新聞社(静岡)
2013/03/18

【静岡】 東日保証 中間前払いの12年度取扱 静岡市が100件に

 東日本建設業保証によると、地域建設業の資金繰りを支援する中間前払金制度の静岡県内の2012年度取扱件数は、2月末現在で133件と初めて100件を超えた。11年度と比べ2・3倍、保証金額も1・6倍と急増した。11年度に制度を導入した静岡市が、前年度の5倍の100件に達したため。同市では「対象範囲を広くし、確認作業も発注者と受注者双方の負担を少なくするなど、利用しやすい制度にしたことが件数の増加につながったと思う」(契約課)と話している。
 中間前払金制度は、地域の建設業者の資金繰りの改善に役立てるのが目的。前払金に加えて、一定の要件を満たしている場合に工事代金の2割を前払いする制度。
 発注者別に見ると、国が17件(11年度24件)、県が10件(同14件)、市が104件(同20件)でうち静岡市が100件(同20件)、浜松市が4件。この他、地方公社1件、その他1件。
 保証金額は、国が7億5174万円、県が2億4842万円、市が10億0537万円など。全体では20億2956万円となっている。
 東海3県では(いずれも2月末現在)、愛知県が最も多く165件(11年度166件)、岐阜県が131件(同177件)、三重県が94件(同86件)。静岡県は、ようやく他県と肩を並べた格好。
 県内自治体では、静岡県の他、静岡市(11年度導入)、浜松市(12年度導入)など6市2町が制度を導入済み。ただ、3市2町は取扱要領が未整備のため実績がない。12年度に取り扱ったのは静岡、浜松の2市だけ。東海3県では、愛知県が12市2町、岐阜県が14市3町、三重県が4市1町で12年度に実績がある。
 同社によると、県内では13年度に新たに2団体で制度を導入、1団体で要領を整備予定という。いずれも国の要領に準じた取り扱いになるもようのため、同社では一層の制度活用を期待している。
(2013/3/18)

建通新聞社 静岡支社