建通新聞社(神奈川)
2013/03/15
【神奈川】「公共・民間施設に設置費補助」 再生可能エネルギー導入を促進 13年度は23施設
神奈川県は、県再生可能エネルギー等導入推進基金を活用した太陽光発電設備と蓄電池設備の導入を促進する。災害時の応急対策を担う県有施設のほか、市町村施設、民間施設への設備導入に対して補助金を交付。2013年度当初予算案に同基金事業費として3億6590万円を計上した。民間施設に対する補助について県では、「13年度の早期に公募を始めたい」と話している。設置工事の発注業務などは各施設の所有者が行う。
環境省は、公共施設や民間施設への再エネ導入を促進するため、再生可能エネルギー等導入推進基金(グリーンニューディール基金)を造成。県は同基金からの交付を受けて、12年度にグリーンニューディール基金(10億円)を造成し、12〜16年度の5カ年計画で、防災拠点や避難所に指定されている公共・民間施設への太陽光発電の導入を促進することにした。
民間施設について13年度は、市町村が各地域防災計画などに位置付けている(今後指定含む)地域防災拠点施設5施設に対して補助する。導入予定設備は、1施設当たり太陽光発電設備15`h程度、蓄電池設備10`h時程度。補助率は3分の1。当初予算(案)には3500万円を計上した。具体的には、医療施設、公共交通機関の施設(駅舎)、私立大学、宿泊施設、コンビニエンスストアなどが対象となる。
県有施設は、12年度の県立横須賀工業高校(設置事業者=ソニービジネスソリューション、公募型プロポーザル方式、契約金額=2549万4000円)に続き、県立秦野保健福祉事務所、県立弥栄高校の2施設で予定している。導入予定施設は、それぞれ太陽光発電設備15`h程度、蓄電池設備15`h時程度。当初予算(案)額は5100万円。
また、13年度から市町村防災活動拠点施設への導入費補助もスタートする。13年度の補助施設数は15市町の16施設。導入予定設備は、それぞれ太陽光発電設備5〜15`h程度、蓄電池設備5〜15`h時程度で、当初予算(案)額は2億7940万円。補助率は10分の10の全額補助。