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建通新聞社(中部)
2013/03/14

【三重】伊賀市 しらさぎ運動公園防災倉庫など着工へ

 伊賀市は、伊賀市下友生の「しらさぎ運動公園」整備事業について、「防災倉庫兼多目的グラウンド」建築工事に着手するとともに造成工事を継続する。防災倉庫兼多目的グラウンド建築については、2012年度3月補正予算で3億9200万円の工事費を追加し、12年度内に発注業務を行い、年度的には12〜13年度の2カ年事業とした。一方、13年度当初予算には4億1520万円を計上し、このうち、造成工事費に3億9430万円、管理棟建築設計費に1150万円を充て、13年度事業として実施する。
 防災倉庫兼多目的グラウンドの施設計画規模は鉄骨造平屋4500平方bを想定。災害時には荷さばき場としての機能、平常時には屋根付きの多目的グラウンドとしてゲートボール、フットサル、テニスなどの競技が可能な施設として整備する。対象のスポーツ競技に適応した軒高を確保する。災害時には荷さばきスペースへの輸送車両の出入りを確保するため、外壁は設けない形式とする予定。設計は上野建築研究所(伊賀市)が担当した。建設地は、公園計画のゾーニングの一つとなる健康ゾーン内で、都市計画道路南平野木興線に沿った位置。
 また造成工事については、12年度に調整池工事と中央東側で実施し、繰り越し手続きを行い、13年度に完了する。13年度に予定する造成工事は公園全体の造成、植栽、排水関係など全般にわたる。補助内示状況を見ながら工事内容を詰めていく考えだ。
 しらさぎ運動公園は、下友生地内のごみ焼却場の旧しらさぎクリーンセンターの跡地と民有地を含めたエリア約7・9fを対象とした都市公園。県道衣那具荒木線に接し、名阪国道インターチェンジからも近接した位置にある。市南東部の防災・運動拠点の公園として都市計画決定され、08年度から14年度までの7カ年計画で事業化され、12年度から工事に着手した。
 全体計画は、最も北側に位置する既設の白鷺公園(約1・3f)と新設するスペースで構成され、既設の公園を運動ゾーン(既設分)と遊具ゾーン、新設する公園について、北側から、健康、里山、親子、運動(新設分)の6ゾーンでゾーニングした。健康ゾーンには、多目的グラウンド(兼防災倉庫)、災害時には管理機能も有するセンタープラザ(管理棟)、備蓄倉庫など。里山ゾーンは自然に親しむ森林などを残し、親子ゾーンは多目的芝生広場のスペースで大半を占める。運動ゾーン(新設分)は、最南東部に位置し、フットサルコート3面を配置する。14年度の供用を目指す。

提供:建通新聞社