日本工業経済新聞社(群馬)
2013/03/13
【群馬】本年度の特養整備で県補助分は3施設創設へ配分
2012年度の老人福祉施設整備費補助で、このほど県介護高齢課が特別養護老人ホームが創設される3施設へ内示したことが分かった。3施設はいずれも東毛地域で、このうち1施設については運営する社会福祉法人自体が創設となる。3施設とは◇敬友会の(仮称)さくら(太田市上田島町)◇梅田福祉会の(仮称)きざきの郷(太田市新田中江田町)◇(仮称)ラ・クールの(仮称)ながめの郷(みどり市大間々町)−で、合計150床が整備される。本年度は第5期群馬県高齢者保健福祉計画の初年度にあたり、その計画策定や補助先の選定との兼ね合いから内示が遅れていた。12年度の当初予算には170床分として5億4502万円が計上されているが、今回の創設を除いた20床分は2法人が運営するショートステイから特別養護老人ホームへの単なる転換で整備などは一切行わないため、20床分の予算については2月補正予算で減額措置された。
老人福祉施設整備費補助は高齢者保健福祉計画に基づき、計画的な特別養護老人ホームの整備を行うことで、入所を希望する要介護者やその家族のニーズに対応するためのもの。補助は全額県単費で、社会福祉法人が所管する市町村を通して県へ補助を要望する。補助額は1床につき320万6000円となっている。
今回内示された施設は◇(仮称)さくら(太田市上田島町185−1)◇(仮称)きざきの郷(太田市新田中江田町58−1)◇(仮称)ながめの郷(みどり市大間々町桐原1511−1)−。
(仮称)さくらはユニット型個室40床のほか、ショートステイが20床併設され、施設規模はS造2階建て・延べ床面積約3600uで計画されている。
(仮称)きざきの郷も同様、ユニット型個室40床とともに10床のショートステイが整備され、デイサービスも併設される。RC造2階建て・延べ床面積約2600uという規模で計画されている。
社会福祉法人自体が創設される(仮称)ながめの郷は70床で計画。このうち40床がユニット型個室で、残る30床が従来型(多床室)となる。このほかショートステイが10床併設され、施設規模はS造3階建て・延べ床面積約4100uで計画されている。
現在は交付申請の手続き中で、交付決定後に県が予算の繰り越し手続きを進め、新年度から工事に入るスケジュールとなる。
各法人が行う入札は県が定める会計指導指針(契約金額および調達金額250万円以上は、おおむね5社以上の指名競争入札)に則った形で執行される。
なお、新年度は147床分の整備費補助として4億7128万2000円を計上しており、内示は例年どおりの5月ごろとなる見通し。