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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/03/14

【茨城】城里町 RC造3階5080u 9月ごろ着工目指す

 城里町は、町役場庁舎建設計画の概要を明らかにした。建物の規模は免震構造のRC造3階建て延べ床面積5080uとし、自家発電設備や太陽光発電、雨水貯留(中水利用)などを付帯設備として整備する。建設場所は旧庁舎跡地(石塚1428―25)。都市建設課などが入る第2庁舎は建設前に解体する。順調ならば新年度の6月補正で建設工事費を計上し、9月ごろの着工、2014年度内の完成を目指していく。設計は叶ホ本建築事務所(東京都千代田区)が担当。総事業費は当初計画で約15億円から17億円としていたが、若干増える可能性もあるもよう。

 町役場庁舎は、東日本大震災の影響で使用禁止となり解体。本庁舎機能は西側に隣接するコミュニティセンターへ移転した。また、桂支所についても使用禁止とし、機能は桂図書館・郷土資料館2階に移動した。
 新庁舎の建設場所は、保健センターやコミュニティセンター城里がある旧庁舎跡地内。土地取得費がかからないことや交通の利便性が良いこと、中心市街地に近接していることなどを総合的に考慮して決定した。都市建設課などが入る第2庁舎(1999年建設、RC造2階建て延べ541u)については、新年度当初予算で事業費を計上し、庁舎建設前に解体する予定。
 新庁舎の規模は、免震構造のRC造3階建て延べ5080u。建築面積は約2100u。高さは16m。当初計画では延べ4700u程度を想定していたが、余裕を持たせるつくりとする。これに伴い、15億円から17億円と見込んでいた事業費も若干増加することになりそうだ。
 庁舎建設の基本方針は、@安心安全な「人にやさしい庁舎」A自然と共生する「環境にやさしい庁舎」B周囲になじむ「調和のとれた庁舎」C人々の絆を深める「親しまれる庁舎」―。
 具体的には、震災時にも機能を維持できるよう地震に強い免震構造を採用。太陽光発電や雨水などの自然エネルギーを有効に利用し、維持費を抑える省エネルギー建築とする。
 バリアフリーやユニバーサルデザインを基本とし、中央には中庭を配置して明るく風通しの良い庁舎にする。また、北側のスダジイの木を中心に城里町らしい景観を形成するとともに、庁舎の屋根は周辺の家並みと調和する勾配を持たせる。
 1階には町民ホールや執務室、相談室などを配置。町民ホールにはさまざまな活動や展示が可能なスペースを設け、エレベーターはエントランスの近くに設置する。
 2階には町長室や庁議室、防災無線室などを置き、3階には議場や議会事務局、委員会室などを配置する。駐車台数は約200台。このほか、車庫や駐輪場、回廊なども整備する。
 建設工事費は新年度の6月補正に盛り込む見通し。発注方法などは現時点では未定。発注時期は9月ごろを見込むが、これより早まる可能性もある。ただ、第2庁舎の解体は別発注で先行して実施していくもよう。
 順調ならば13・14年度の2カ年で工事を進め、14年度内の完成を目指していく。建設にかかわる財源は国からの補助が見込まれる。