建通新聞社四国
2013/03/12
【高知】県文化・国際課 新資料館整備へ債務負担行為で約35億設定 建築主体は9〜10月に公告へ
高知県文化生活部文化・国際課は、2013年度当初予算案で、新資料館整備事業費を15年度までの債務負担行為として34億9527万円を設定している。建築主体は9〜10月ごろ一般競争で公告、12月議会の承認案件とする予定で、3社程度のJVとなる。電気設備や機械設備などは分離発注する。
新資料館整備に向けては、当初12年度の発注を予定しており、12〜14年度の債務負担行為で34億1765万円を設定していた。しかし、南海トラフ巨大地震により1〜2bの津波浸水が想定されていることから、実施設計を1年延長し、8月末まで進めることで、予算を組み替えた。基礎部分をより安全性の高い工法にするため、ボーリング調査や構造計算の見直しを図ることで、事業費が増額となっている。事業費の内訳は、建築工事に29億円超、展示ケース製作などの委託料に5億円弱、建築工事監理委託料に5000万円程度。
新資料館の規模は、当初計画と変更はなく、鉄筋コンクリート造3階建て延べ4844平方b。揺れを軽減する中間層免震構造を採用する。1階にホール、研修室、ガイダンスコーナー、バス乗降場など、2階に収蔵庫、書庫、資料修繕庫、調査研究室、喫茶室など、3階に展示室、展示ロビー、事務・学芸員室などを配置予定。地震時には周辺住民の一時避難施設としても活用する。16年度のできるだけ早い時期のオープンを目指す。
建設地は、高知市追手筋2丁目から帯屋町2丁目にかけての高知財務事務所跡およびJA高知信連跡(財務事務所東、南側駐車場)。実施設計は日本設計・若竹まちづくり研究所JVが担当。