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建通新聞社(中部)
2013/03/11

【愛知】名古屋港基本計画検討委員会 名古屋港の防災拠点 3候補地を選定

 名古屋港のおおむね10年先の在り方を協議する名古屋港基本計画検討委員会が7日に開かれ、南海トラフ巨大地震などの大規模災害を想定して国土交通省中部地方整備局などが整備を検討している基幹的広域防災拠点の候補地として3カ所を事務局が提示した。検討対象として挙がったのは金城地区と知多地区、弥富地区。防災拠点については、国土交通省などで構成する中部圏広域防災拠点ワーキングで検討を進め、3月末には候補地を絞り込みたい考え。
 委員会では、港湾基本計画の安全・安心に関する重点的な取り組みとして基幹的広域防災拠点の確保を挙げた。基幹的広域防災拠点は、南海トラフ巨大地震などの大規模災害発生時に、国レベルの機関が拠点として使用する施設・エリア。国交省中部地方整備局が中心となって進めている中部圏広域防災拠点ワーキングで拠点の在り方について検討を進めており、名古屋港は緊急支援物資などの受け渡しの拠点として位置付けられている。
 名古屋港内の基幹的防災拠点の確保エリアとして検討対象に挙がったのは、金城地区と知多地区、弥富地区。金城地区は、空見ふ頭と金城ふ頭の間にある、新たな埋め立て箇所として位置づけられているエリアの付近。知多地区は、新食糧コンビナート用地として埋め立て計画が進む北浜ふ頭地先にある、高潮防波堤(知多堤)付近。弥富地区は鍋田ふ頭の北側に位置する、鍋田進入道路の東側が検討対象となった。
 候補地の選定に際しては、緊急支援物資をスムーズに受け渡しできるよう、航路啓開のしやすい位置などを選んだとした。また、自衛隊の部隊が展開したり、物資を一時的に保管することができるオープンスペースが必要になるとした。

提供:建通新聞社