日本工業経済新聞社(群馬)
2013/03/08
【群馬】前橋林土連が定時総会を開催
前橋林業土木協会(渡邉勇雄会長)は7日、一般社団法人化となって初めての定時総会を群馬ロイヤルホテルで開催した。当日は会員や来賓ら70人が出席。2012年度の事業報告や本年度の事業計画などを審議した。併せて関東森林管理局で治山・林道コンクール表彰式も行われ、渡邉会長から受賞者へ表彰状と記念品が手渡された。
開会ののち、渡邉会長は「昨年末に政権が交代となり、新政権では金融、財政、成長戦略の面で政策を打ち出し、円安と株価上昇などが報道されている。13兆円に及ぶ大型補正予算が組まれ、治山事業は当初予算を超えるものとなっている。13年度予算も新政権による新たな方針により林野庁一般公共事業費が前年度比約3%増となり工事発注が集中する恐れがある。皆さまの積極的な入札参加が重要となるため、さらなるご協力を」と呼びかけた。
その後、議事へと移り、12年度事業報告の議案や13年度の事業計画が審議され、いずれも多数の拍手により承認された。
来賓祝辞には、関東森林管理局の岡田憲和局長の代理で森林整備部の川野康朗部長、日本林業土木協会の松井正専務理事がそれぞれあいさつ。川野部長は「昨年を振り返ると、東日本大震災や新潟福島集中豪雨などにより被災した防災林や山地の復旧、除染など復興の取り組みが進められている。一方、入札不調や資材人材不足が大きな課題となっており、われわれとしても的確に対策を講じるため、皆さまのご協力を賜りながら円滑な事業実行に努めていく考え。国有林野事業は特別会計から一般会計に移行するが、民有林行政との連携を深め組織の技術力と資源を生かし公益重視の管理経営を推進していく」と述べた。続く、松井専務理事は「12年度は旧政権の予備費を使った経済対策、新政権は大型補正予算を組み、12年度の当初予算と比べて治山事業や路網整備で当初予算の1・5倍の数字となっている。13年度は相当な事業が出てくるので、われわれも早期発注や中身の濃い仕事発注、技術者の扱いなどを呼びかけていく考え」とあいさつした。
総会後は懇親会が催され会員らは雑談を交えつつ情報の共有化を図り、1年間の安全施工や各企業の発展を祈念した。