建通新聞社
2013/03/07
【大阪】大阪府都市整備部 水みらいセンターのメガソーラー 13年度は中部と北部で 14年度以降も拡大目指す
大阪府都市整備部は、リース方式による太陽光発電(メガソーラー)事業で、2013年度に中部水みらいセンターと北部水みらいセンターを開始する。利用可能な面積や、募集要領を固めた後に事業者を公募し、年度内に決定する見込み。14年度以降も、国の電力固定価格買取制度の状況を考慮しながら、導入する水みらいセンターを拡大していく考えだ。
同事業は、水みらいセンターの用地に、事業者が太陽光パネルや設備を設置。これを府が借り受け、発電した電力を電力事業者に売り、リース費用などを賄う。また、受電設備を整備し、大規模災害による長期停電時には、非常電源として電力供給する。
第1号として、12年度に南部水みらいセンター(泉南市りんくう南浜1、りんくうタウン内)で実施。NTTファイナンス・日本コムシスJVと契約を結んだ。20年間の借り入れ契約で、契約額は12億4790万4000円。予定出力は2㍋h。事業面積は約3f。府側は、年間2600万円の利益を得る見通し。
同様の方式で、北部水みらいセンター(忠岡町新浜3)と中部水みらいセンター(貝塚市二色南町6ノ1)で事業者を選定する計画。施設の状況などを調査し、メガソーラー用地として利用可能な面積を算定。募集要領などを詰めていく。
現在、国で買取価格の引き下げなどが検討されており、採算性などで不透明な面があるものの、14年度以降も同事業を、高槻水みらいセンター、中央水みらいセンターなどに拡大していく考え。また、下水処理過程や放流水の落差を利用した小水力発電などの新エネルギー開発を行い、水みらいセンターの新エネルギー拠点化を進める。