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建通新聞社(中部)
2013/03/06

【愛知】中部地方整備局港湾空港部 二極化対応案件の件数など明らかに

 国土交通省中部地方整備局港湾空港部は、2013年度に原則として全工事で試行導入する総合評価落札方式の二極化について、評価種別ごとに現在予定している件数を明らかにした。技術提案評価型はS型が14件、S型/チャレンジ型が3件となっている。一方、施工能力評価型はT型/施工計画重視型が18件、T型が17件、U型が1件。標準型と簡易型で構成する現行方式で3月までに公告する案件は合計11件。二極化の対象を含め、13年度分として発注する予定の案件は現在のところ64件となっている。
 国交省港湾局は、港湾工事における総合評価落札方式の二極化に伴い、評価適用タイプを現行の高度技術提案型▽標準型(T/U型)▽簡易型(T/U型)−から、高度技術提案型▽技術提案評価型(A/S型)▽施工能力評価型(T/U型)−に変更する。実績を重視する施工能力評価型T型は施工計画と技術審査、U型は技術審査のみで評価。一方、技術提案評価型A型は高度な施工技術に関する提案や施工方法、S型は施工上の工夫などに関する技術提案に加え技術審査で評価する。
 さらに、実績の固定化を回避するため、技術提案評価型S型のうち一部の工事には工事実績の加点比率を下げる「チャレンジ型」、施工能力評価型T型に施工計画を加点対象とする「施工計画重視型」を適用できるとした。
 チャレンジ型は、実績による加点比率を下げる方式。表彰実績などを評価から外し、企業の能力・技術者の能力の評価点数を、それぞれ10点から5点に下げることで、技術提案が評価全体に占めるウエートを高くする。多用を避けるため、件数は技術提案S型全体のおおむね3割以下に抑えるとしている。
 施工計画重視型では、原則として「可・不可」のみで評価する施工計画を、「優/良/可/不可」などの多段階で評価する。計画評価を点数化することで、実績による評価の固定化を回避する。
 3月1日に開いた総合評価審査委員会第二部会で、13年度第1四半期に発注する入札案件について審議した。審議対象のうち、二極化対象の案件は合計17件。技術提案評価型(S型)のうち、WTO対象の一般競争入札は1件、一般競争(拡大)は6件。施工能力評価型はT型の施工計画重視型7件、T型3件を第1四半期に発注する。
 同日に開いた第四部会では、第1四半期分の発注案件30件の建設コンサルタント業務委託について審議した。内訳は、簡易公募型プロポーザル方式9件、標準型の総合評価落札方式15件、簡易型6件となっている。第2四半期以降には18件を予定している。年度を通しての総合評価対象案件は、審議済み分を含めて66件。価格競争方式は46件を予定している。

提供:建通新聞社