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建通新聞社(静岡)
2013/03/06

【静岡】9月末までに設計委託―榛南地区特別支援学校整備で静岡県 

 静岡県は、榛南地区に新設する特別支援学校の設計業務を9月末までに発注する。県立高校の再編で廃止する県立吉田高校(吉田町片岡2130)を活用する考えで、既存施設を改修する。発注方式や時期など詳細を今後固める。2013年度中に設計をまとめ、14年度に改修工事に着手する方針だ。
 志太榛原地区で障害を持つ児童・生徒は現在、藤枝特別支援学校で受け入れている。しかし、施設規模(定員283人)を大きく上回る437人(10年度)が通学しており、過大規模化と施設の狭隘(きょうあい)化、さらに通学の負担が課題となっている。
 これを解消するため、「志榛地区新構想高等学校」として大井川高校との統合で廃止する吉田高校を、榛南地区の特別支援学校に活用することを決めた。小・中・高等部で構成し、知的障害と肢体不自由の児童・生徒を受け入れる。
 吉田高校の敷地面積は3万1288平方b。▽本館校舎(鉄筋コンクリート造5階建て延べ7544平方b)▽福祉実習棟(鉄骨造2階建て延べ644平方b)▽体育館(鉄骨造2階建て延べ2781平方b)―などの施設がある。
 一定の耐震性を確保していることから、既存施設を改修することで、車いすですれ違うことができる廊下の幅員や、空調設備、エレベーター設備の設置など特別支援学校に求められる機能を確保する。
 13年度に設計業務を委託、取りまとめ、14年度に着工。15年度に開校する。13年度当初予算案に設計費などとして5700万円を計上した。
(2013/3/6)

建通新聞社 静岡支社