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建通新聞社四国
2013/03/05

【香川】県 円座香南線の高架橋 一部下部工

香川県道路課は、地域高規格道路円座香南線の国道32号と高松琴平線、琴電琴平線の交差部を一体で跨ぐ高架橋の初弾工となる一部下部工を4月以降、早期に発注する。県は、高架橋建設に国の緊急経済対策として2月補正で1億円を計上した他、2013年度当初予算案に4億9000万円を盛り込んでおり、今後、補正と当初予算との事業費を勘案し、発注方法を合算して行うかなど発注量を検討する。
 円座香南線は、地域高規格道路として位置づけられており、県道三木国分寺線から県道岡本香川線までの区間2.8`(中間工区)で、側道のみが11年3月に完成・供用されている。
 今春から建設が始まる高架橋の全体計画は、4車線(片側2車線)の自動車専用橋だが、当面は暫定2車線、片側1車線を整備する。高架橋は側道間の中央に建設され、17年度末の完成を目指す。総事業費は約36億円。
 高架橋の概要は、延長は約573.8b。下部工が逆T式橋台2基、張出式橋脚22基。基礎工はそれぞれ口径1000_の現場打ち杭で延長2.5b〜4b、6本〜12本。
 本線の上部工は、北側から5径間連続プレストレストコンクリート(PC)中空床版橋98.4b、3径間連続鋼開断面箱桁橋140.4b、5径間連続PC中空床版橋99.4b、単純PCコンポ橋36.8b、2径間連続PC中空床版橋43b、3径間連続PC中空床版橋62b、単純PCプレテン床版橋23.9b、3径間連続PC中空床版橋69.9b。
 他、高架橋途中で上り下りするONランプが延長109.5b、OFFランプが延長155.8bある。
 ONランプの概要は橋台1基、橋脚3基。上部工は単純PC中空床版橋20b、単純鋼床版箱桁橋44.6b、2径間連続PC中空床版橋44.9b。
 OFFランプが橋台1基、橋脚2基。上部工は単純PC中空床版橋20b、単純鋼床版箱桁橋43.6b、単純PC中空床版橋32.6b。
 高架橋の詳細設計は、北側半分をパシフィックコンサルタンツ、南側半分をエイト日本技術開発で3月末日の予定で進めている。建設地は高松市西山崎町。
 地域高規格道路は、高速道路網を補完し60〜80`以上の速度で走行できる高品質な道路。
 県内の地域高規格道路計画は、市街地を環状に囲む延長約40`の「高松環状道路」と、環状道路と高松空港とを結ぶ延長約5`の「高松空港連絡道路」とで構成する壮大な計画があり、円座香南線はその一部。高松環状道路、高松空港連絡道路とも基本的な調査や路線全体の整備計画の検討を進める計画路線に指定されており、うち高松港から高松空港間の17`は、1995年8月に調査区間に指定され、さらに高松西インターチェンジから南へ岡本香川線タッチまでの延長2.8`は98年12月に整備区間へ格上げされ、99年度から側道のみが整備されている。