建通新聞社四国
2013/03/01
【高知】高知市 13年度当初案と3月補正案発表 普通建設事業費128億超へ
高知市は2月27日、過去最大規模となる総額1387億円の2013年度一般会計当初予算案と国の経済対策を活用した総額81億9593万円の一般会計3月補正予算案を発表した。このうち、普通建設事業費は13年度当初では80億7605万円で対前年度当初比1・1%減だが、3月補正予算案で前倒し分47億9188万円を盛り込んでおり、13カ月予算で128億6794万円となる。これは、12年度当初と11年度3月補正を合わせた額と比較すると37億9814万円で41・9%の大幅増。3月定例議会は6日から26日までの予定。
建設関係の主な事業のうち、津波防災避難路等整備事業には12億1600万円(うち3月補正で3億6000万円)で、138カ所の避難路・避難場所の整備、津波避難タワーなどの津波避難施設整備を推進する。橋梁震災対策事業には3億9000万円(うち3月補正で3億8200万円)で、重要橋梁17橋の耐震対策などを行う。新クリーンセンター整備事業には2億円で、新築に向け用地取得と敷地造成、燃料備蓄設備整備などを予定。建築は12月補正予算での計上を目指す。
保育所施設耐震対策事業には8億3324万円。愛育会保育園と朝倉くすのき保育園の増改築事業への補助、長浜保育園改築工事、旭保育園改築基本実施設計などを計画。
小中学校耐震対策には5億1273万円(3月補正含む)。12校校舎の耐震補強設計、江陽小学校体育館の改築設計を当初で、3校体育館の耐震補強工事を3月補正で計上している。土佐山小中学校統合整備事業には2億6540万円(14年度までの継続事業で総額9億5000万円)で校舎、屋内運動場、プール、太陽光発電施設などを建設する。
中心市街地活性化計画推進事業には7億0302万円で、51事業のうち18事業を展開。県と合同で整備する新図書館関連や、帯屋町二丁目複合施設(仮称)整備補助などに充てる。旭駅周辺市街地整備には9620万円(うち3月補正で7120万円)で、13年度は都市再生住宅設計、用地、補償などを進める。
南部分署(仮称)建設事業には1億4500万円で、造成工事などに充てる。建築は13年度補正予算で計上する。
特別会計では、下水道安全対策で江ノ口雨水貯留管築造事業に17億円、総合地震対策と長寿命化対策に10億8300万円(うち3月補正5億9600万円)を計上。高知県と共同で一宮に開発する新産業団地整備には4812万円で、15年度からの分譲開始に向け、13年度は用地測量、実施設計などを行う。
水道事業会計では、上水道災害対策事業に30億1650万円。送水幹線二重化、基幹管路耐震化などを推進する。