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建通新聞社四国
2013/02/22

【徳島】美波町、内藤建築事務所が最優秀

美波町は20日、町立病院設計業務公募型プロポーザルの第2次審査で、最優秀者を内藤建築事務所(京都市左京区)に特定した。今後、3月の本契約、6月末までの基本設計、12月末までの実施設計完了を目標に作業を進める。2014年2月までの工事発注を目指す。
 町によると、内藤建築事務所は、プロポーザルにおいて『「分かりやすさ」と「機能性・効率性」を兼ね備え、健全な病院運営を実現』などとする新病院像について提案。そのプレゼン内容や業務への取り組み姿勢が審査において評価されたとしている。
 提案内容は、各階の配置が1階に外来・救急フロア、2階に手術室と病棟、3階に会議室や食堂等。建設費の削減方法として、高支持力杭の採用と1階梁をロングスパン化することで柱と基礎を減らし、高価な基礎・杭工事と免震装置のコスト削減を提案。鉄筋付きデッキプレート床の採用や設備配管のプレハブ化・ユニット化も考えている。
 基礎杭は杭長15〜25b。免震装置は鉛プラグ入りアイソレーターと転がり支承などを併用した方法。建物全体の構造は鉄筋コンクリート造を提案。延べ床面積は今後に進める設計の中で決めるが、4000平方b前後となる見込み。
 敷地内の施設の配置提案は、阿南市方面からの由岐インターチェンジ(IC)下りに沿って救急・サービス用駐車場と病院建物、IC下の一般道交差点からトンネルまでの間に進入口と車両ロータリー、敷地北東側(山側)に駐車場を設けている。道路を挟んだ西側敷地はテナント誘致や臨時駐車場としている。新病院の工期は、14年2月〜16年1月を予定。
 設計者選定プロポーザルには計3者が参加。次点は久米設計だった。