トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2013/02/21

【群馬】7カ所で復旧治山−ゼロ国債2・8億の内訳

 県の2月補正予算案で専決処分された環境森林部へのゼロ国債2億8000万円の配分が森林保全課への取材で分かった。配分先は7カ所で、いずれも復旧治山事業に充てる。内訳は◇高崎市吉井町多比良の一郷地区◇同市榛名山町の芦田小屋地区◇下仁田町下郷の横岩地区◇同町川井の湯沢地区◇東吾妻町岡崎の金沢川地区◇沼田市上発知町の中沢地区◇みどり市東町草木の八沢山地区−の7カ所で、国の補正予算成立後、補助の交付決定を受け、各出先事務所とも3月上旬から中旬にかけて発注していく考え。他方、同部へ2億円が配分されたゼロ県債2億円については、各出先事務所が発注準備を行っているところ。

 国の補助メニューである復旧治山事業は、2分の1または10分の5・5の補助率。嬬恋村や長野原町などのそれぞれ一部が位置する浅間・草津白根火山地域、旧榛名町や前橋市、桐生市などそれぞれが位置する赤城・榛名火山地域の補助率はかさ上げされ、後者の補助率は10分の5・5となっている。
 ゼロ国債による実施箇所は◇高崎市吉井町多比良の一郷地区◇同市榛名山町の芦田小屋地区◇下仁田町下郷の横岩地区◇同町川井の湯沢地区◇東吾妻町岡崎の金沢川地区◇沼田市上発知町の中沢地区◇みどり市東町草木の八沢山地区−の7カ所で、このうち◇芦田小屋地区◇金沢川地区◇中沢地区−の3カ所が補助率のかさ上げ地区となっている。
 一郷地区は2011〜14年度までの計画期間で、谷止工14基を整備。総事業費は約1億6000万円で、これまでに谷止工4基が整備済み。今回のゼロ国債を活用して谷止工3基の整備を実施する。
 芦田小屋地区では総事業費約2億8000万円を試算しており、計画の谷止工18基のうち17基が整備されており、今回は残る谷止工を整備して事業完了となる見通し。
 横岩地区も同様、本年度までの事業期間で、谷止工9基のうちこれまでに7基が終了。今回のゼロ国債で2基を整備する。総事業費は約1億6000万円。
 湯沢地区は総事業費約1億6000万円で、谷止工19基を整備するもの。これまでに谷止工が6基整備され、本年度は谷止工を6基設置する。事業期間は11〜14年度まで。
 金沢川地区は、10〜15年度に流路工L709mを整備。総事業費には約2億5000万円を試算しており、これまでにL277mが実施済み。今回のゼロ国債でL132mを整備する。
 中沢地区では、全体で谷止工を17基設置する。これまでに5基が整備され、本年度は3基設置する予定。事業期間は14年度までで、総事業費には約2億9000万円を試算している。
 八沢山地区は、約2億円の総事業費で谷止工6基を設置するもの。これまでに1基が整備され、本年度は1基設置する。事業期間は12〜16年度までを見込んでいる。
 いずれの地区とも、本年度に実施する箇所の設計は作成済み。工事はすべて指名競争入札で発注される。
 なお、ゼロ県債については11月補正と2月補正それぞれに2億円ずつの計4億円が予算化。11月補正分は順次発注されており、2月補正分に関しては現在、各出先事務所が発注準備を進めているところ。