トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2013/02/20

【群馬】年度末に路側構造物−国道353号駒岩工区

 県中之条土木事務所は、中之条町四万地内で実施している国道353号駒岩工区道路拡幅事業について、路側構造物工L110mを本年度末にも発注する。昨年度末に発注された工事が進んでいる箇所の付近が対象。本年度分の工事とあわせて、来年度予定していた一部区間の舗装工約150mについても補正予算で工事費が確保できれば発注したい考え。さらに来年度4〜6月ころにも同区間のL400mで舗装工や側溝工、落石防護柵設置工事の発注も視野に入れており、総合評価方式を採用した条件付き一般競争入札を用いる可能性もある。

 同事業は、1987年に開始され、延長5000mを対象に拡幅や歩道設置などに取り組んでいる。総事業費約61・5億円のうち、事業費ベースの進捗率は昨年度末で約82%に達している。1期工区L1660mと2期工区L1520mは終了。現在は3期工区(秋鹿工区)L1820mを進めている。基本的には片側に歩道がある幅員10mを確保していく事業。完了年度は2014年度を予定している。秋鹿工区の詳細設計は技研測量設計(前橋市)が担当した。
 まず本年度末に路側構造物工の発注を目指す箇所は、昨年度末に発注され施工している区間。同箇所については歩道を設置せずW8mを確保するため、現在片側通行の規制を行いながら、四万川側へEPSなどの盛り土工で用地の確保が図られている。延長およそ110mを対象に路側構造物工に取り組む考え。あわせて、現在施工中区間L380mのうちすでに舗装工を発注済みの南側L210mを除いた部分L150m程度で舗装工を検討しており、路側構造物と一括で発注するか検討しているもよう。
 また、川側での施工を仕上げたのち、来年度早期に山側に移行する方向。L400mで舗装工と側溝工に加え、ポケット式落石防護柵設置工の発注を考えている。発注形態は未定だが、いずれかの工事発注に際し条件付き一般競争入札(総合評価方式)を行う可能性がある。
 同国道は四万川沿いを走り四万温泉に続く観光ルートで、同温泉への主要なアクセスルート。幅員が狭く歩道もなかったため、大型バスなどの通行や旅行者の歩行が安全な道路の整備が求められていた。国有林と隣接しており山側での施工は落石を誘発する恐れがあったため、川側へ拡幅しながら工事を進めてきた。