建通新聞社(神奈川)
2013/02/18
【神奈川】横浜市 横浜駅西口下水道、30年に1度の降雨に対応
横浜市環境創造局は、横浜駅周辺の浸水対策として、横浜駅西口「南幸地区」の下水道再整備に着手する。対象は西区南幸1ほか、JR線と幸川、市道高速1号線に囲まれた約15fの範囲。30年に1回程度の降雨(時間降雨量74_)に対応できるよう排水能力を引き上げ、治水の安全を確保する。
横浜駅周辺大改造計画「エキサイトよこはま22」に位置付けられた基盤整備の一環で、下水道再整備の「第一期更新区域」に含まれる。
南幸地区を数工区に分け、既設合流管を敷設替えまたは更生工法で再整備する。
同エリアの下水は、鶴屋幹線と鶴屋第二幹線(雨水)、新田間支線(雨水)に流下する。現状の流下能力を検証しながら最適な再整備の方法を検討するため、現在、松尾設計(横浜市神奈川区)で基本設計を進めている。13年度はエリアを数工区に分けて実施設計を行い、順次工事を発注する。
既設管は管径250〜800_の鋼管またはRC管。延長は小口径管が合計2479b、中大口径管が合計788b。敷設替えの場合は、開削工法が中心になりそうだ。
横浜駅周辺では今後、JR駅ビル「シァル」の建て替えが8カ年計画でスタートするほか、西口地下街「ザ・ダイヤモンド」の整備計画も浮上している。市では、この機会を捉えて築後約50年が経過した下水道施設を再整備し、横浜の玄関口をより安全で安心なまちに改造する。